9. なぜか復活!
納車されたフェアレディZで、いきなりエンスト、
エンジンが掛からなくなってしまった
興奮&落胆の納車から一夜明けた翌日。
仕事から帰ってきてから、クルマのことを考える。
どうしてくれようか。
面倒だけどJAF呼ぼうか。
気が重いけど、とりあえず駐車場まで行ってみることに。
昨日は夜だったから気づかなかったけど、
やっぱり車体はデカい&良く目立つデザインだ。
何だか余計に気が重くなる。
とりあえず中に入って、キーを回してみる。
・・すると、
「キュルルルルブォンウォン」。
掛かった!
昨日あれだけ掛かる気配もなかったエンジンが、
なぜか掛かった。
良く分からないけど良かった。
でも待てよ、
昨日みたいにエンストしたらその場でスタック!では困る。
念のためエンジンを切ってみて、再度始動できるか試してみる。
「キュルルブォン」
まったく問題なし。
なんで?
まあいい。
とにかく近くの日産ディーラーまで自走できるようになるまで、
クラッチ操作の練習だ。
アクセルを乗せて、恐る恐るクラッチをつなぐと、
「そろそろっ」と前に進む。
昨日は、ここから足を離すのが早すぎで失敗したんだ。
と思い、今度は少し長めに半クラッチ。
何とか大丈夫だ。
今度はバックしてみる。
バックのほうがトルクが強いのか、あんまりエンストはしなさそうだ。
またも、1車身位しかないスペースを前に後ろに
そろーっと進む、発進の練習を始める。
この駐車場は2階建てアパートの前にある
20台分ほどの舗装駐車場で、一見すると居住者用?
と思えるが、まったく関係ないらしい。
ちなみに正面と左に止めてあるのは軽だが、
周りを見るとハチロク、ランエボ、FDなど、
走りそうな車も結構あるのだ。
10往復くらい前後運動したところで、
正面のアパートの、クルマから見てちょうど正面の部屋の人が
カーテンを開けてこちらを見る。
さすがに不審に思われたかっ?
と思ったけど、多分うるさいからだ。
何回も車庫入れで切り返してるとでも思ったんだろう。
これ以上練習を続けたらさすがに怪しまれそうだし、
明日にも、あさってにも練習できるんじゃないか。
なんといっても初のマイカー。
緊張の中にも、ほんのちょっとうれしさが込み上げてきた。
と最後にバックで戻そうとした瞬間、エンスト。
やっぱり甘くないらしい・・。
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