マニュアル車-エンスト日記4

中古車屋から、「Z なんてどうです？」と言われてから 1 日。

後ずさりするような感覚を覚えつつも、現地へ向かった。


中古車屋の迎えの車が来る間、電話で親父に相談してみる。

「古いフェアレディZにしようと思うんだけど」

「フェアレディ？そんなデカいクルマにしたら維持費が大変だぞ」


なるほど、ごく当たり前の意見。

自分でも Z に乗る勇気はないし、どうしよう。

と思っているうちに、つなぎ姿の中古車屋の兄ちゃんが現れた。

送迎車のレビン（AE101）の助手席に乗り込むと、挨拶もそこそこに、

当の Z についての程度のよさ、入庫したての

タイミングのよさを、これでもかとばかりに力説する兄ちゃん。


「いやー、ほんとに運がいいですよお客さん！見てもらえれば！」


とツバを飛ばしながらの力説に

「は、はぁ。」


と聞き流しながらも、雰囲気に圧倒され、


「・・ホントかこいつ」


と思ってしまう。


（でも閉じた空間で、客と話ができるということを考えると、

クルマの中というのは最適な商談スペースなのだな、

この兄ちゃんはそれを知っててアピールしていて、

営業マンとしては優秀なのかも・・などと思ってしまった）



話を聞いているとツインターボ 2 シーターで、

シートはバケットシート、

足は 17 インチで、9 万キロ走行とのこと。

期待＆不安で、詳しく話も聞けなかった。

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