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プロジェクト (Projects)京都市大学工学部

最近の主なプロジェクト (Recent projects)


学校における熱中症・インフルエンザと環境に関する研究 (Heatstroke and flu in schools)

夏季になると高温による熱中症が問題となり、部活練習中などに生徒が熱中症になる事例が報告されます。日本スポーツ振興センターには学校管理下の災害データがありますが、これには事故(例えば熱中症)発生時の気温や日射量などのデータは収集されていないので、環境的な対策は容易ではありません。そこで、岩下研究室では気象庁の気象データと上記の学校事故データをリンクさせ、熱中症事故発生時の気候状況を調査しました。学校で発生した熱中症は、校庭のような屋外だけではなく、体育館、教室のような屋内で発生すケースが少なくないことがわかりました。湿球黒球温度(WBGT)が上昇すると、熱中症発生オッズ比は上昇し、その傾向は校庭と体育館で同等ということがわかりました。インフルエンザ発生と教室内温湿度CO2濃度に関する研究も行っています。

冷房導入、校庭芝生化、オープン型教室の影響 (Air conditioner install, lawned schoolyard, and open-plan classrooms)
この10年で、東京都の公立小中学校教室における冷房導入率は大きく変化し、現在、東京都内では冷房化された教室が多数を占めています。そこで、ある学校の全教室において、冷房導入前後の室内環境、病欠率に関する調査を行いました。また、東京都では校庭の芝生化が進んでいます。校庭芝生化による学校事故の変動についても研究を行っています。一方、建築計画的な観点で見ると、教室と廊下との間に壁の無い、いわゆるオープン型教室が増えてきました。そこで、オープン型教室の室内環境調査を行い、エビデンスの構築を行っています。

コロナ禍における室内空気環境の実態調査、住環境レジリエンス研究 (Field study on the inddor air environment under COVID-19 and resilience)
室内の空気質は在室者の作業・パフォーマンス・行動に影響を与えます。シックハウス症候群の原因となる化学物質や、換気不足の指標である二酸化炭素濃度をモニタリングすることは重要です。住空間(自動車も含む)の空気環境の実態を行政データから考察するとともに、居住状態における実測調査も行い、健康性・安全性・学習効率を考慮した住空間の計画をエビデンスに基づいて行います。特にコロナ禍における学校教室内の空気環境を長期連続測定することで、換気の重要性について研究しています。
 鹿児島市における1996年の8・6水害時の地下街被害調査、2019年の台風19号の際の学校体育館避難所環境調査、水害被害大学建築の復旧状態調査など、住環境レジリエンスの研究も行っています。