class of Hideo's Hardboiled cafe

杏林大学外国語学部英語学科准教授 倉林秀男のホームページ

英語学特論

英語学特論

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This course explores the study of how language decodes meaning with particular focus on aspects of sentence level semantics. We will investigate the linguistic encoding of time and space relationships, textual connectedness through anaphora, and the relationship between grammar and meanings in constructions such as coordination, negation and adverbial phrases. 
Upon successful completion of this course, students will be able to demonstrate:
・ an appreciation of the complexities inherent in meaning-based translation
・ an understanding of the concepts of deixis and anaphora
・ the ability to identify and discuss cohesive devices in connected discourse
・ an understanding of logical relations relevant to linguistic analysis, such as negation, modality, scope and conjunction

Week 1 Introduction
Week 2 Markedness (1)
Week 3 Markedness (2)
Week 4 Opposites and Negatives (1)
Week 4 Opposites and Negatives (2)
Week 5 Deixis (1)
Week 6 Deixis (2)
Week 7 Orientations (1)
Week 8 Orientations (2)
Week 9 Modal Verbs (1)
Week 10 Modal Verbs (2)
Week 11 Tense and Aspect (1)
Week 12 Tense and Aspect (2)
Week 13 Tense and Aspect (3)
Week 14 Tense and Aspect (4)
Week 15 Summary 

Textbook
Th. R. Hofmann、影山太郎著 10 Voyages in the Reams of Meaning (10日間意味旅行) くろしお出版 

Assessment
Attendance 20%
Class participation 30%
Term-end exam 50%

ビジネスイングリッシュ

ビジネスイングリッシュ

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【授業概要】
この授業は、「ビジネスイングリッシュ」を活用して仕事をこなしてゆくために、その「ビジネスイングリッシュ」の核心である「英語を使った交渉術」の実践的訓練の第一歩である。
 国際的なビジネスの現場では、なるべく波風をたてず表面的な対立を避けようとする「日本式交渉スタイル」は全く役に立たない。そこで是非とも必要なスキルは、利害や立場を異にする同士がいわゆるwin-winの賢明な合意を目指してプレイする一種の「ゲーム」の戦略と戦術である。ここで言う「ゲーム」とは、「チェス」や「フェンシング」のような一定のルールに従って行う競技のことで、「英語を使った交渉術」はこの「クールな熱戦」を闘うために欠かすことのできない大切な武器である。
 そのために、様々な状況を想定した上で、まず口頭練習を通じて有効な表現を体に覚えさせ、さらに冷静に頭を使ってゴールを目指すコツを学んでゆく。

授業計画
第1回  ビジネスイングリッシュの課題
第2回  練習に入る前に:交渉と英語=教科書第1章全体
第3回  「要求する」=教科書第2章1課
第4回  「提案する」=教科書第2章2課
第5回  「原則として同意する」=教科書第2章3課
第6回  「部分的に同意する」=教科書第2章4課
第7回  「全面的に同意する」=教科書第2章5課
第8回  「同意しない」=教科書第2章6課
第9回  中間まとめ:戦略と戦術、「ハーバード流交渉術」
第10回  「質問をする」=教科書第2章7課
第11回  「質問・発言の意味を明確にする」=教科書第2章8課
第12回  「仮定の質問をする」=教科書第2章9課
第13回  「質問を繰り返す」=教科書第2章10課
第14回  「仮に答える」=教科書第2章11課
第15回  全体のまとめ

テキスト
井 洋二郎・V.ランダル・マッカーシー著 『ビジネス交渉の英語』 (The Japan Times、¥2,000+税) 

評価
平常点(60%)=毎回の暗唱確認小テスト(口頭、5点×授業回数=満点)および期末の筆記試験(40%)  

ゼミナール

ゼミナール

ゼミのブログはこちらから
bind_77.jpg授業の概要
<ゼミナール研究テーマ>
特にビジネスの領域に焦点を当てて「日英語間の異文化コミュニケーションのありかた」を研究テーマとします。ゼミナールでの学びの目標は、英語と日本語の両方の言語運用能力向上を通じて、それぞれのことばの背後にある文化や思考法の違いを理解し、究極的にはスムーズな異文化間コミュニケーションが行えるようになることです。
 まずは、英語力の向上から始めていきましょう。具体的には、英語でキリン、エドウィン、ヤマハなど誰もが知っている日本企業のこれまでのサクセスストーリーを紹介した文章を読みます。平易な英語で書かれていますから、しっかり読んで英語の読解力向上に役立てましょう。内容をよく理解できたら、これをベースに海外の同業他社のリサーチをし、比較対照することで日本独自の企業文化や、日本人のビジネスに対する物事の捉え方についてディスカッションをしながら明らかにしていきます。これからの日本企業の成功モデルについても一緒に考えてみましょう。
 実践的な語学とビジネスの勉強ばかりではなく、「言語のしくみ」という側面からも異文化コミュニケーションのありかたについて理解を深めてもらいます。日本語と英語では、謝罪の仕方、丁寧表現、議論の進め方においてそれぞれ根本的に異なった「ストラテジー」が用いられていると言語学やコミュニケーション論は学問的にも明らかにしています。理屈の上からも日英語の間のそれらの違いを理解していれば、さまざまな場面において応用がきき、「成功するコミュニケーションスタイル」を身につけるのに早道です。
 具体的には「ビジネスイングリッシュ」や「交渉英語」に頻出する表現について、1年次のPEPで学習したのと同じ方法で、場面や状況に即した適切な発音やリズム・イントネーションの習得を目指します。繰り返しの口頭練習やダイアローグの暗唱を通じて、コミュニケーションスタイルのひとつである「交渉のストラテジー」を身につけてもらいます。
 正規のゼミの時間帯とは別枠で、TOEICで高得点を取るためのサブゼミナールを実施します。

テキスト言語学

桜美林大学 2010年春学期 テキスト言語学(月曜日1・2限)

bind_77.jpg授業の概要
授業概要

広告のキャッチコピー、新聞の見出し、文学作品、マンガなど全てに<ことば>が介在しています。そして、わたしたちは<ことば>に感動したり、傷つけられたり、励まされたりすることがあります。「テクスト言語学」では、この<ことば>について様々な角度から考察を行います。まずは魅力的な広告のキャッチコピーや、新聞の見出しについて考えていきましょう。そこから日本語と英語には表現の違いだけではなく、発想法の違いというものがあるということに気がつくはずです。この発想法の違いというものが理解できた段階で、文学テクストやマンガなどある程度長い文章を読みながら、言語学理論を当てはめて読み解いていくことにします。そこから、なぜ私たちは<ことば>で感動したりするのだろうか?という疑問に対して、テクスト言語学の観点から答えを導き出す作業を皆さんとディスカッションを繰り返しながらおこなっていきます。

授業計画
1.イントロダクション 
「テキスト/テクスト」とは?
レポートの書き方
2.広告表現における日英語比較(1)
3.広告表現における日英語比較(2)
4.新聞の見出しにおける日英語比較
5.日本語と英語のテクスト性について
6.テクスト冒頭部のストラテジー
7.テクストの結束性(1)
8.テクストの結束性(2)
9.テクストの結束性(3)
10.テクストと情報構造
11.テクスト内の時間と時制
12.会話表現のストラテジー(1)
13.会話表現のストラテジー(2)
14.認知言語学とテクスト言語学の接点
15.まとめ

テキスト
初回授業時にコースブックを配布します。

参考書

評価基準
A: 90%以上、B:80%以上、C: 70%以上、D:60%以上
レポート3回(各レポートは0点から20点とし、合計60点満点)
授業内の発表 10点、毎回の授業終了後に作成する小レポート1点×15回(15点)出席1回1点(15点)
ただし、以下の要件の場合は単位を認定しない。
1)4回の欠席をした時点で不合格とする。遅刻は15分を超えた段階で認めない。
2)レポートの不正行為(剽窃等)
3)授業内でのルール違反(言動、行動等)

19世紀のアメリカ文学

桜美林大学 2010年秋学期 19世紀のアメリカ文学(月曜日1・2限)

bind_77.jpg授業の概要
授業概要
文学作品を読んで、何となくわかったような、わからないような、でも読み終えてしまった。そんな経験があるかと思います。この授業では、Poe、Hawthorne、O. Henryなどの19世紀アメリカ文学を代表する短編小説を読むことを通じて、作品を味わい、自ら解釈をする力を養うことを目標として、作品の読み方について様々な角度から説明をしていきます。特に、文体という観点から作品を読み解くことにより、より深く作品を理解することができるようになるための演習と講義を行います。文体分析は言語学の手法で分析を行う領域ですが、特に言語学の知識は必要とはしません。重要な事項は担当者が授業内で説明をしていきます。なお、19世紀のアメリカ文学作品の特徴を浮き彫りにするため、20世紀の代表的作家でもあるHemingwayの作品も扱い、それらの変容について理解を深めてもらいます。
 授業は演習と講義を組み合わせて行います。具体的には受講者によるグループディスカッション(グループは毎時間変更する)発表をもとにしてディスカッションを行いながら作品を読み進めていきます。従って受講者は予習として作品を丹念に読み込み、発見したことや疑問点をまとめておく必要があります。授業は各自予習してきたことを前提として進めていきますので、予習ができていない場合には授業に参加する意味がありませんので、毎回予習をする自信のない学生は履修しないほうがいいと思います。初回の授業時に作品の分担を決定するので、履修を希望する学生は必ず出席しなければなりません。また、評価については、出席・毎回の授業の最後に書いてもらう小レポート、および学期内に与えられたテーマに基づく3回のレポートをもとに行います。

授業計画
(2時限連続講義のため、2コマを1回として授業計画を記載する)
第1-2回 はじめに/19世紀のアメリカ文学作品概観
第3-4回 E. A. Poe “The Oval Portrait” (1)
第5-6回 Poe “The Oval Portrait” (2)
第7-8回 Poe “The Oval Portrait” (3)
第9-10回 Poe “Berenice” (1)
第11-12回 Poe “Berenice” (2)(レポート1回目提出日)
第13-14回 Poe“Berenice” (3)
第15-16回 N. Hawthorne “The Birth-Mark” (1)
第17-18回 Hawthorne “The Birth-Mark” (2)
第19-20回 Hawthorne “The Birth-Mark” (3)
第21-22回 Hawthorne “The Birth-Mark” (4) (レポート2回目提出)
第23-24回 O. Henry “The Last Leaf” (1)
第25-26回 O. Henry “The Last Leaf” (2)
第27-28回 Hemingway “The Sea Change”
第29-30回 Hemingway “Hills Like White Elephants”/まとめ (最終レポート提出)

20世紀のアメリカ文学

20世紀のアメリカ文学(月曜日1・2限)

bind_77.jpg授業の概要

文学作品を読むことは人によって楽しかったり、苦痛だったりするが、それはいったいどうしてそのように感じるのでしょうか?みなさんは映画を見て面白い、つまらない、ドキドキする、わくわくするという感覚を持ったことがあると思います。文学作品は映像がない分、文字の情報だけでドキドキしたり、わくわくしたりします。そういった思いはどこからやってくるのでしょうか?この授業では文学作品を読むことを通じて、なぜ私たちは単なる文字を読んでいるだけなのに、様々な思いを心に描くことができるのかということを考えていきます。
そのためには、
1)英語で書かれた文章の内容を正確に把握する。
2)問題点を自ら発見し、それらを論理正しく述べる。
ことができなくてはなりません。
上記2点を習得するために、この授業ではErnest Hemingwayの短編を読むことを通して着実に身につけてもらいます。具体的には、言語学的な観点から文学作品を読み解くことで、英語の文章を読む力を養ってもらいます。ただし、言語学の知識はいっさい必要がありません。担当者がその場に応じて説明を加えていきます。
 授業では、予習してきたことを前提に発表、ディスカッション、教員による作品解釈の手ほどきという形で授業を進めていきます。そのため、初歩的な英文和訳や構文を押さえて読み進めるということに授業の時間は使いません。受講する学生は予習の段階で自ら英文と格闘し、かならず最後まで自力で読み解き、疑問点を明らかにして授業に参加する必要があります。なお、初回の授業時に分担をします。

授業計画
授業は1、2限の連続コマとなるため、2コマで1つの短編を読むことを予定しています。
1. 初回ガイダンス、文学作品の読み解きと言語学、文体論とは
2. Indian Camp
3. Three Shots (プリント配布)
4. Cat in the Rain
5. Out of Season
6. The End of Something
7. Solder’s Home
8. A Clean, Well-Lighted Place
9. Up in Michigan
10. The Light of the World
11. Cross-Country Snow
12. Mr. and Mrs. Elliot
13. The Short Happy Life of Francis Macomber(1)
14. The Short Happy Life of Francis Macomber(2)
15. まとめ

テキスト
Ernest Hemingway, The Short Stories, the First Forty-Nine Stories With a Brief Preface by the Author: Scribner
参 考 書
授業内で適宜指示します。

評価基準
授業内の活動および課題として3回のレポートの提出を以下の割合で評価する。
授業内での活動(出席点):40% (発表10%、発表を聞いた後のリアクションペーパー10%、授業終了後のまとめの小レポート20%)
遅刻および欠席の回数が4回を超えた時点で評価対象とはならない。また、授業中のマナー違反は退出を命じ、当日の授業は欠席とする。
課題として3回のレポート20%×3=60%(レポートは提出すれば良いのではなく、内容に応じて5、10、15、20点と段階に分けて評価をする)
評価の基準は
A:85%以上 B:75-85% C:65-75% D:55-65% F:55%以下