♪*♪*♪ も も の 音 棚 ♪*♪*♪



 こちらのコーナーでは、たいして多くもないのです が、ももが持っているCDの中で、長年愛聴しているもの、今ではCD屋さんでなかなか手に入らなくなってしまったものなどをご紹介していきます。新譜もも ちろん聴くけれど、大好きだったこんな音も、もし誰かショップで出会ったら連れて帰ってくれたら嬉しいな、と思って。。。
   (文中のリンクをクリックするとAmazon.co.jpなどのリンク先へ飛びます)

現在、HP更新休止中です。
ブログページ<星のひとかけ>でも推薦盤のご紹介をしています。良かったこちらの音楽カテゴリへもどうぞ>>




洋 楽

Atomic Swing

Andi Sex Gang
Tom  Verlaine
Morphine
Ian Hunter
Sunday All Over The World
(David Sylvian)
(Andy Summers & Robert Fripp)
(The Carlifornia Guitar Trio)

Dr. John
邦 楽

石川セリ
あがた森魚
織田哲郎
中川勝彦
近藤房之助
お友達の
recommend

Pillows & Prayers
Felt
Titus Groan



Bossanova Swap Meet/
 Atomic Swing (1994)
アトミックスウィングは、1992年にス ウェーデンでデビュー。このアルバムは2ndです。私はどういうきっかけで彼らを知ってこのCDを買ったのかぜんぜん覚えていないんですけど、この当時は ちょっとロックつまらないなあと感じてた時。。60〜70年代風で古臭いけど、POPなメロディセンスは抜群です、動きのあって可愛く目立つベースライン が好み。アコースティックギターやピアノもね、きゅんとツボにはまるアレンジで全曲何度聴いても聞き飽きないの。・・・全然関係ないかもしれないけど、こ のアトミックスウィングが日本でとっても受けたのと、ブリリアントグリーンが70年代ブリティッシュ色の強〜い1st でデビューして受け入れられたのは何か近いものを感じます。こちらのVoは、アンニュイと過激が入り交じる男のコだけどね。残念ながら97年、解散してし まいました。
Arco Valley /
Andi Sex Gang (1989)
  
  Amazon でも試聴できます>>

  全 曲サンプルはこちらで(こちらのレヴューもぜひ読んで!)>>

  Andiのオフィシャルサイトはこちら>>

David Bowieのジギー時代の相棒、Mick RonsonのCDを検索していたら何故か妙な名前がひっかかって、、それがこのAndi Sex Gang。 「は?何このPunkBandみたいな名前の人は?」と思いつつ、でもミックはとても多くのアーティストのプロデュースをしていて、リッチキッズなどもプ ロデュースしていたというし・・と余り気に留めず数日。今度はこのアルバムの全曲サンプルを見つけて、しかもミックはプロデュースの他、G,Bass, Piano,Back Vo.にも参加してると知って、早速試聴・・その時の私の驚いたことといったら・・!!!・・それはまさしくミック・ロンソンの世界だったのです。30秒 サンプルを繰り返し繰り返し何度聴いたことか。「Station5」でちょろっと流れたギターはつややかで色気のあるミックの音色そのもので。幸いすぐに CDも見つかって。。グラムロックの匂いがいっぱいのBowieとBolanの美味しいところをMixして、その上にミックのアレンジは音の重ね方とか、 ピアノの入れ方とかホント気が利いていて。ギターも贅沢過ぎる位にフィーチャーされて、何てなんて羨ましいアルバムなの!? T-Rex風のキャッチーな 曲から、ファンタスティックなショーを思わせる(ミックならではの)切ない曲まで、Andiの声にもとても良く似合っていて、全曲素晴らしいアレンジで す。ミックがプロデュースするとこうなるんだ〜、ミックって本当に凄い人だったのね、と今更ながら、驚き(←遅すぎますね)
 Andiは、どうしてもってミックに依頼してプロデュースを引き受けてもらったそうですが、89年という から、本当にAndiはラッキーだったと思います。2曲目の頭でカウントを出す声がなぜか残ってるけど、これはミックの声(笑)? それから 「Station5」の美しすぎるギターと、キャーン、ってあのスクラッチもね。Andiのアルバムなのにミックの事ばかり書きましたが、現在のAndi の様子はオフィシャルHPでどうぞ(Andiってとっても個性的)。輸入盤ならAndi Sex Gang と、Sex Gang Childrenの名 前の両方で多数のアルバムが出ています(国内盤は無し)。でも特にこの「Arco Valley」はMick Ronsonが好きな人、The  Yellow Monkeyが大好きな人には本当にお薦めじゃないかしら? ・・たった今、ひとつだけ願いを叶えてくれるって言われたら、Mickが本当 に楽しんでステージでギターを弾いている(例えばHunter & RonsonのBBCライブとか)その姿を見てみたいなあ。

 Warm and Cool /
   Tom Verlaine(1992)

 こちらのサイト に「Warm and Cool」の紹介と、
トムのインタ ビューが載っています>>

 上記のインタビューで、トムは映画音楽をやっていると話しているのですが、たぶんこれの事・・?  劇場未公開なのになぜか2002年の7月にDVD発売。ヘンなモノを見つけてしまった。。>>

 昨 年のTelevisionのフォトが見られます>>
(ト ムも50代です・・)




   ジェフ・バックリーのセカンド「素描」はこちらです>>






 25年前、Televisionの1stアルバム「Marquee Moon」が出た時、トム・ ヴァーラインは言ってた。「このアルバムは可能な限り大きな音量で聴いて欲しい。それだけ音を大きくしても鑑賞に堪えられるだけの音づくりをしてある」っ て。その言葉の通り、ヘッドホンを耳にあてて頭をかち割られそうな巨大な音量にすればするほど、硬質なギターとトムの神経症的なVoは冴え冴えと響いた。
 テレヴィジョンは77年の1stと、翌年の「Adventure」のたった2枚を発表して解散。評価した のはむしろ自ら音づくりをしているミュージシャンが多かったのかもしれない。影響を受けたミュージシャンは数知れないかもしれないけれど、商業的には何ひ とついいことなんてなかっただろうな。CDはもちろん、レコードでもなかなか無いと思いますが、トムのその後のソロワークを書いておきます。
 (・・・追記・・・2003年になってこんなにCD化されました。嬉しいです。
  以下のリンクからどうぞ↓)

 「醒 めた炎(Tom Verlaine)」(79年)
 「夢時間(Dream Time)」(81年)
 「Words  From The Front」(82年)
 「Cover」(84年)
 「Flash  Light」(87年)
 「The  Wonder」(90年)
 
 <Television再結成 '92年>
   「Television」  (92年)
「マー キー・ムーン」 (紙ジャケ・ボーナストラック) 再販 ('04年)
    「アドベンチャー」  
(紙ジャケ・ボーナストラック) 再販 ('04年)

 ほとんど雑誌もチェックしていなかったけど、遠い恋人からたまに手紙が届くみたいになぜかももの手元には全作品があります。でもトムの事は人にも薦めた こともないし、多くの人に受け入れられる音じゃないしね。。Televisionのごくごく初期に岡田英明さんがツテを辿ってNYのトムの住所をGetし てアポも取らずに会いに行った記事を昔読んだことがある。アパートメントの入口のロックの前でうろうろして、中から住人が出て来たのと入れ違いに体を滑り 込ませて、、トムは偶然部屋にいたけど、あとのメンバーはバイトに出掛けていた(だったかな)、、トムはストランド書店で働いていて・・(誰かこの記事 持っている方がいらしたらももに教えて欲しいな)

 変わり者、気難しい、とっつきにくい・・トムの評判は25年前からずっとそうで、6枚のソロアルバムでも 音のスタイルはほとんど変わる事が無かった。話がとんですみませんが、私はJeff Buckleyという人については彼の死後しか知りません。が、亡く なる前につくろうとしていた2ndアルバムでジェフがプロデューサーに起用したのがトムだったと知り、ちょっと愕然としたものです。ジェフとトムの出会い はパティ・スミスのアルバムに一緒に参加したのがきっかけ。でも、ジェフの選択は無謀・・だと思った。トムはトムの色しか持たず、他人のプロデュースなど 皆無だった人間を選ぶなんて、、でも、その答えはジェフの遺作「素描」の中でのトムとの作品(1枚目10曲目および2枚目。1枚目のほとんどはMixが変 わりもうトムの色はありません)を聴けばわかるような気がする。ジェフのライブ映像を見ても、ジェフとトムは似ている所が多すぎます。素人耳の私にわかる わけもないけど、遺伝子配列が一緒、とでも言ったらいいのかな。近親者の結婚が悲劇を招く事があるように、ジェフとトムの仕事は頓挫し、そのいきさつを ジェフ自身の口から聞く事は永遠に無い。トムも語らないだろうし。
 この「Warm  and Cool」は92年のインストゥルメンタル作品です。もともとJazzの嗜好があったトムとドラムスのビリー・フィッカの音の世界で す。ヴァーレイン(ヴェルレーヌ)の名を持ち、マーキームーンなどでは静謐な心象風景を詩にしていた彼なのに、もう歌う事はないのかな、と少し淋しくもな るけれど音の美学は25年前の自信たっぷりの発言と変わらない。だからこそ、トムとジェフの作品がそのままこの世に生まれていたら・・でもそれは有り得な い事だった。ジェフがもし、トムをプロデューサーに起用していなかったら、ジェフは今も歌っていた、などと思う。(もちろん彼が事故死だという事はわかっ てるし、こんな事私が言うべきことでも無いです、ゴメン)
 今、トムは伝説のギタリスト、と言われる。Legendary Guitaristだって。。ふ〜ん、そ うなのか、と思いつつ、今でもまだストランド書店で本を読んでる長身の男を想ってる。
(Televisionは、'92年の再結成の後、活動不明でしたが、再々結成して来日しFuji Rock Festival '02に出演しました。'03年には渋谷AXでもLIVEを行い、未発表の曲も演奏されました。かつてのアルバムが再販されるのは大変うれしいけれど、ト ム、お願いだから新作レコーディングをして下さい!)

*** Television および Tom Verlaineに関する今後の情報は、ブログページ<星 のひとかけ>の方で書いていきます。どうぞそちらも覗いて見てください  ***

 Cure For Pain
   / Morphine (1994)







    morphine に関するCDリストです>>
 このCDは現在でも普通にCD屋さんで手に入れられます。けど、このバンドの新しい音はもう二度 と届かない。Vo.でベーシストのマーク・サンドマンが99年に死んでしまったから。。ももは死んでしまうミュージシャンばかりを好んで聴いてるわけでは ないつもりだけど・・。モーフィーンを知ったのは音楽雑誌の輸入盤CDの紹介ページ。93年です。音も聴かずに「これはきっといい」と決めつけるのは滅多 に無い事だけれど、モーフィーンは何か強い確信と共に(笑)買って以来、今でも5本の指に入るくらいのお気に入りのバンド。
 ギタリスト好きの私がギタリストのいないバンドを好きになるのも不思議だけど、モーフィーンは2弦スライ ドベースという珍しいベースを弾くサンドマンと、クールな低音を聴かせるバリトンサックスにドラムスというのが基本構成。サンドマンの名は、ヨーロッパの 伝説に登場する「砂男」からとったそうで、(子どもが夜眠らないと、砂男が来て目に砂をかけて眠らせる、というもの。E・T・Aホフマンの幻想怪奇小説 『砂男』というのもある。)そんなちょっとインテリっぽい個性はともかく、サウンドのクールでブルージィで、JAZZの匂いもする感じは小さな穴倉みたい な小屋で演奏するのを間近で見ているリアルなライブ感があった。
 うねるスライドベースも低音なら、バリトンサックスも、サンドマンのヴォーカルも身体の内部に響いてくる 低音で、それでいて何とも言えない心地良いノリ。たまにアコースティックギターを弾きつつYesの「不思議なお話を」みたいな(?)可愛い曲もやったりし て・・。最近になってモーフィーンの曲が結構映画に使われてるのを知ったのですが、ミニシアターでかかるような個性的な映画に、とても似合う感じもしま す。
 残念ながら一度も彼らを見ることはなくて、3年前ある日突然、知り合いを通じて死亡記事がメールで送られ てきた。イタリアでのLive中に倒れ救急車の中で息をひきとったそう。。(遺作の『The  Night』が聴けるまでに2年かかったよ、悔しかった)。
 ・・それにしてもモーフィーンの音は年取らないな、きっと当分はCD屋さんに彼らのコーナーは在り続ける でしょうね。

 Short back'n'sides /
   Ian Hunter (1981)

 こちらでジャケット写真とサンプルをぜひ!!>>


Sandinista! / The Clashはこちら>>

  サ ンディニスタ!(日本盤)はこちら>>





  ミッ ク・ロンソン・メモリアルコンサートはこちら>>

 ひとつのスタイルに徹している頑固な雰囲気を持ったアーティストもたまには狂う。ルー・リードが 金髪にしてラメ入りのニットで、身体をくねらせながら歌っていたのをTVで見た時は、一体これをどう考えたらいいんだろ、と子供心に困惑してしまった(先 日ルーが「あれは俺じゃない、でもあんまりカッコいいからしばらくあれで通した」と語っているのを見て再び笑いましたが・・)。イアン・ハンターさんはと 言えば、70年代にはすでにあのカーリーヘアがトレードマークの、渋いロッカーだったから同時代に好んで聴いた記憶はないけど、カーリーヘア以外のハン ターさんがいたとは・・驚きました、そして音を聴いて・・ひっくり返りました、ついで爆笑。(ハンターさんゴメンなさい、大好きです)
 このアルバムは、イアンの永遠の相棒だったミック・ロンソンと、当時『Sandinista!』 を出した直後のクラッシュからミック・ジョーンズと、ダブルミックのプロデュースでつくられたもの。イアンは『Sandinista!』が凄く気に入って いたのだとライナーには書かれています。そんな当時の感覚が存分に取り入れられた作りで、ジャケットはリン・ゴールドスミス。(彼女も当時売れっ子のフォ トグラファーでブルース・スプリングスティーンの恋人だったことも・・)リンクからどうぞジャケ写真を見て見て、リーゼントスタイルにキメたハンターさん です。ちなみにタイトルの『Short back'n'sides』は、床屋さんに行った時に「後ろと横、短くして下さ〜い」と言う意味のことですか・・?
 クラッシュの『Sandinista!』は政治的メッセージ性の強い歌詞に、打ち込みのリズムや、当時登 場したインベーダーゲームのぴゅんぴゅん言う音を取り入れたり、レゲエを使ったり、サウンド的にも全く斬新なものでしたが、このイアンのアルバムにもミッ ク・ジョーンズの手腕が光っています。だからモット・ザ・フープルをイメージすると「何じゃこりゃ?」ということに。。打ち込みあり、レゲエあり、ゴスペ ルあり、そして当時4歳だったロンソンのお嬢さんの声をサンプリングした「Lisa likes rocks'n'roll」という可愛い曲あり、、ピコピコいう電子音をいきなり聞いた時は私もひっくり返ったけど。
 一方で、素晴らしいバラード「Rain」や、アメリカの銃社会に対して(銃を守り抜け、大量殺戮だ マッ チョ万歳!)と嫌味たっぷりに皮肉った「Gun Control」などハンターさんが決して崩さなかった胆の据わった姿勢が感じられる曲も。
 さて、もうひとりのミック・・・ロンソンはこのニューウェーヴ感覚のアルバムにどうしたか、という と、、、やっぱりお気に召さなかったようで、途中からミートローフのアルバム制作の方へ行っちゃって、この後のハンターさんのツアーには参加しなかったと 書かれてます(笑)、そうだろうなあ。。。でも、ロンソンの美しい星の瞬きのようなギターはちゃんと「Old records never die」で聴けます。この曲はエルヴィスを歌ったものだそうですが、この曲をテープに入れた日はジョン・レノンが撃たれた晩だった、とイアンは彼のアンソ ロジー『Once Bitten Twice Shy』の中で説明しています。本当に美しい曲。
 喧嘩別れして、また一緒になって、ツアーして、「あいつがいなけりゃ」と言える相棒だったハンター&ロン ソン。ロ ンソン・メモリアルコンサートで、すっかりおでこが広くなったミック・ジョーンズとハンターさんが笑いながら両手で抱き合う場面は素敵でした。ハ ンター&ロンソン&ジョーンズの三人の個性がぶつかり合ってごちゃまぜになっているアルバム、異色だけれど大好きなアルバムです。(ハンター&ロンソンの 事を教えてくれたあちこちのお友達にも感謝と愛をこめて)

Kneeling At The Shrine /
Sunday All Over The World (1991)


試 聴はこちらで>>






Gone To Earth /
David Sylvian (1992年)

  
試 聴はこちらで>>



 「心象表現」 (1982年)
  Andy Summers & Robert Fripp
   紙 ジャケはこちらです>>
    

 「擬制の映像」 (1984年)
  紙 ジャケはこちらです>>
   

 

 
 The California Guitar Trio /
The Carlifornia Guitar Trio(1991年)

  
試 聴はこちらで>>

 このアルバム、印象ではもう15年以上も愛聴していたようなイメージがあるのですが、というのも、90年代のアルバムだった印象ではないし、レンタルし たか誰かから借りたものだったのでカセットしか手元に無かったし、バンドの背景も憶えてないし、どうしてこれを知ったのかも憶えてないし(こればっか り・・すみません)、英国の新しい個性派バンドだと思っていたので「次回作出ないなあ、続かなかったんだなあ」位に思ったまま幾年月。。
 昨年、図書館でこのCDに再会し、しかも日本盤だったので懐かしくなって借りてみて、おやまあ。。ロバート・フリップさんのプロジェクト だったのですねぇ(←おい、笑)。キング・クリムゾン休止中にロバート・フリップが、奥さんのトーヤ・ウィルコックスと共に制作したアルバムだったのでし た。トーヤのVo.は高音域の、ケイト・ブッシュに似た感じ(というのが最もわかり易い説明かな)なのですが、申し訳ないけれど私はケイト・ブッシュの Vo.は苦手。おそらくこのトーヤのVo.も、この後2作目、3作目と聴いていったらどう感じていたかわからないけれど、ここでのVo.の妖しさ、それに 拮抗する荒涼としたギターワーク。そしてどこか魔術的なリズムワークは80年代ロックに少々辟易していた私にとって新鮮だったのかも。。ラクには聴けない けれど、今もずっと新鮮なアルバムです。
 今から振り返れば、、、フリップを意識していたわけでもないけれど、私はなんだかこの人の関わった作品とは割りと相性が良いみたい。。(もちろんクリム ゾンは中学生時代からプログレ層の中では一番好きだった)

 デヴィッド・シルヴィアンとのコラボレート作品「Gone To Earth」
   (アナログ盤は86年作品。私が持っているのは92年にCD化されたもののほう。今 作は2003年に2枚組みで再々販されました>>
 こちらは、シルヴィアンの低音のVo.にフリップの神経質なギターが絡んで、わりとお気に入りになった。他に93年作品の「The First Day」もあったのだけれど、こちらは余りに内省的な感じが、今から10歳若かった私にはどうもピンと来なかったです。

 他には元POLICEのギタリスト、アンディ・サマーズとのコラボレート作品。こちらもアンディ・サマーズ?、、、どこかで聞いた名 前、、という感じで、ポリスのギタリストだったと気づいてからは、この二人の組み合わせが「なんで??」と不思議だったものの、ギタリスト2人によるイン ストゥルメンタル作品は、硬質なギターワークが好きな私のツボ。。不思議な、というか、変則的な繰り返しが一種のトランス感を生み出すリズムで、延々とギ ターが絡み合っていくのが心地良いです。。
 「心 象表現」は82年作品。
 「擬 制の映像」は84年作品。
 私は最初の「心象表現」の方が好きかな。この2作品も紙ジャケで2002年に再販されていたとは知りませんでした。今聴いても、もちろんお薦めです♪

 さらに、、、フリップつながり、ということで、こちらはお友達からのお薦めですが、The Carlifornia Guitar Trioに よる「The California Guitar Trio」(1991年)
 この3人組はロバート・フリップのギター学校の出身者であるベルギー人、日本人、アメリカ人の3名のアコースティックギター奏者のインスト作品です。演 奏されている曲はオリジナルの他に、J・S・バッハの曲をチェンバロのような繊細なギターの音色で奏でたものや、ベンチャーズのPIPELINEのテケテ ケテケテケをアコースティックで演じたものなど、楽しいアルバム。(余りに美しく弾いているので私のような素人には
、技巧 の高さが把握できないほど・・。同じバッハを、たった独りで弾きまくってしまうポール・ギルバート君のお茶目さも、私には たまらないんですけどね・・余談です)
 上記の91年作品はもう廃盤のようなので、それ以降から現在までの作品を左にリンクしておきました。


  ANUTHA ZONE  /  Dr. john (1998年)

   試 聴はこちらで>>

  国 内盤>>
 普段あまり几帳面に音楽雑誌を読んだりしないし、新譜チェックとかもそんなにしないで、 なんだか芋づる式に惹かれて音楽を聴く方なのですが、そういう時に気にかけていたアーティスト同士が思わぬ共通項で結ばれていたりするのを知ると、とって も嬉しくなります。
 ドクター・ジョン、と言えば、一番最初に知ったのは、やっぱりザ・バンドの「ラスト・ワルツ」でしょうか。。。でも、この おじさんのひょうきんなような、ダークなような、独特のダミ声はあんまり好きではありませんでした、というか他のアーティストに比べたら印象に残りません でした。印象に残らない、というのは嘘ですね、彼の声は一度聞いたら忘れられない声ですけど。。。
 ところが、「声を感じるCD」でも取り上げたエ ドガー・アラン・ポーのCDで、ドクター・ジョンは怖〜い妖しい声で朗読をしていますし、ジュールズ・ホランドのアルバム「ジュールズと素晴らしき仲間たち」
でも私が好きな数々のアーティストたち と並んでいましたし。
 そして、なんとSpiritualizedの最高傑作と言われている「Ladies and gentlemen we are floating in space(宇宙遊泳)」にドクター・ジョンが参加。な、なるほ ど、彼らのあのサイケデリックゴスペルには、ドクター・ジョンの影響があったのね〜〜〜、とびっくりでした。そのお返しにジェイソン・ピアースが この「ANUTHA ZONE」のアルバムに参加した、といういきさつだったのだそうです。・・・という事はじつは何も知らず、たまたまド クター・ジョンのアルバムを手にしてみたら、あら! 参加しているのがなんと、ジェイソン・ピアース、ポール・ウェラー、ジュールズ・ホランド、 デーモン・ミケラ(オーシャン・カラー・シーン)等のUKアーティスト達。
 ジェイソンが参加した曲はゴスペル風、ポール・ウェラーやジュールズ・ホランドと一緒の曲は、濃〜〜〜いソウルサウンド。ドクター・ジョン自身の、 ニューオリンズのヴードゥー儀式を感じさせる妖しいサイケデリックサウンドについては私は詳しくないのですが(想像しただけでもあの声で濃厚なニューオリ ンズR&Bを全篇、、、といったらちょっとしんどいかも)、、、でも、UKのソウルが融合したこのアルバムは愛聴盤になりました。
 ドクター・ジョンの歌詞は摩訶不思議な味わいがあって、詩人としてもきっと素晴らしいのだと思います。

  son of the dark
    the light and the flame
    son of the shark
    don't deny my name
    sign of the time
    the sword and the gun
    time of the sign
    to get the battle won...   (KIYA GRIS GRISより)




ときどき私は・・seri/
  石川セリ(1976)

翼-武満徹ポップ・ソングス/
      (1995)

 NEVER LETTING GO/
(ビリー・ジョエルの「素顔のままで」やイーグルスの「デスペラード」など名曲のカヴァー集です)


 気 まぐれ/
(パンタさんの楽曲「ムーンライト・サーファー」を始め、思い出の曲ばかり…)

 1971〜2年? 小学生の私は入院した り退院したりで、しばらく自宅で療養してから学校へぼちぼちと行く、とそんな生活を送っていました。学校に行けず昼間、家のラジオを小さく鳴らしながら横 になっていると聴こえてくるのが、あがた森魚さんの『赤色エレジー』そんな時代でした。この前、ちょっとだけ年上の友人に、セリさんの話をしたら「あがた さんと一緒の頃に流れていたよね、セリさんの唄も」と言われました。ああ、そうだったのかしら・・? 
 セリさんは71年、映画『八月の濡れた砂』(藤田敏八監督)の同名主題歌でデビューだそうですから、きっ と流れていたのはこの唄だったのですね。いつから私、セリさんを知っていたのか全く記憶が無いけれど、少し掠れたような、それでいてしっとりと霧のように 優しいセリさんの声にはずっと惹かれつづけています。おそらくあの『八月の〜』の映画の頃に青春時代を送ったおじ様世代も、荒井由美さん以降の世代も、セ リさんの声を好きになる人は多い様子で、セリさんのアルバムは今でもほとんど手に入れることが出来るのが嬉しいです。
『と きどき私は・・・Seri』は76年作品。下田逸郎さんの名曲『sexy』や、74年にNHKの少年ドラマ『つぶやき岩の秘密』の主題歌として流 れていた『遠い海の記憶』など大好きな作品ばかり。この少年ドラマ自体は殆ど覚えていませんが、主題歌の印象はとてもとても強くて、切なげなメロディ、ド ラマ性のある歌詞、丁寧なアレンジ等、その後の音楽嗜好の原点みたいな曲かもしれません。それから20数年後、The Yellow Monkeyの『So Young』を聴いた時、もの凄い懐かしさと共に『遠い海の記憶』が脳裏に蘇ってきたのは、私の個人的な感応かもしれませんけど、同じ色彩を持つ素晴らし い歌だと思うのです。『ときどき私は・・』では、矢野晶子さん、伊藤銀次さん、石川鷹彦さん、村上秀一さん等々、錚々たるミュージシャンの演奏も聴かれま す。
『翼ー 武満徹ポップソングス』は、タイトル通り、現代日本を代表する作曲家であり、黒沢映画の音楽などもつくっていらした武満徹氏が、自分の曲をセリさ んに歌って欲しいということでまとめられた作品集です。武満さん自身の作詞作曲の他、谷川俊太郎氏の詩に武満さんが曲をつけたものなど、日本語をとても大 切にしつつ、曲は童謡風であったり、JAZZっぽかったり、ボサノバのリズムだったり、と表情豊かなアルバムです。日本から離れて暮らす方などに私はこの アルバムを贈って差し上げたりするのです。
Imitation Gold /
   あがた森魚(1993)

 イ ミテーション・ゴールド
  2004年に再販されます(嬉)



 あ がたさんのCDリストです>>

 ↑のつながりで今度はあがたさんにしました。このアルバムは全曲カヴァ−。93年作品ですが、転 居のごたごたで行方不明になっていたCDが先頃見つかって、ひさびさに聴いて涙したものです。細野晴臣、白井良明、高波敬太郎、ほか計7名のアレンジャー によって柔軟に編曲された過去のポップスを、あがたさんの柔軟な歌唱で見事にあがたワールドに仕上げています。個人的には全てのアレンジが好き、というわ けではなくて、リズムをがらっと変えてみてそれで言葉が生きるかどうかというとちょっと、というものもあったけれど、細野さんがクラフトワークとりんご追 分を結び付けた「りんご園のロボットさん」は、とにかく名曲!。「リンドバーグ飛んだよ りんどうもね」「りんご いんど りんご 積んだよね」・・この 歌詞の飛び具合と編曲の妙は、あがたさんの軽やかにひょいと飛びこなす歌唱あってこそ、と思います。あがたさんは「初源的な体験としての(歌)に再会した い」とライナーに書かれていますが、言葉を、自分を、想いを、世界を、(歌う)ことで伝えるには、音符を美しい声で正確に表すことだけでは無い、というの をこのアルバムを聴くと強く感じます。だからこそ、とつとつとつっかかるようにして歌った「赤色エレジー」に多くの人が涙したのだと。
 辛島美登里さんが歌った「サイレント・イヴ」の「さようならを決めたことはけっしてあなたのせいじゃな い」・・ここのあがたさんの歌は、聴いていただかないと説明のしようがありません。(音)の力とはまた異なる(歌う)力を、あがたさんは持っているんです ね。
 タイトルになった曲のカヴァ−は無いのに、なぜこれがついたのかは不明。イミテーションじゃないのに ね。。

タフ・バナナ(toughbanana) /
    織田哲郎

 織田さんのオフィシャルHPはこちら>>
 
(Historyで楽曲が聴けます)

  <名盤だと思います。ぜひ再販を↓>
  い つかすべての閉ざされた扉が開かれる日まで/ (90年作品) 
(映画のサントラのような壮大な出来栄え)

  DAY and NIGHT / (80年作品)
(9th Image時代の織田さん。Vo.はまさにポール・ロジャース!)


  

 世間では織田哲郎さんと言えば、名プロデューサーとして有名ですが、私の中でははるか昔から織田 さんはヴォーカリストです。初めて聴いたのが「New Morning」というアルバムからのシングル「Lucie My Love」だったのですが、「凄いヴォーカリストがいる!」と内輪で一気に盛り上がって、それまでに出ているものを集めまくった記憶が。織田さんは高校生 時代から、天才ギタリスト北島健二さんやSaxの古村敏比古さん(浜田省吾さんのツアーメンバーとして有名)らと”WHY”という伝説のバンドで活躍。次 の”9th image”ではその後BOΦWYのメンバーになるBassの松井恒松さんら、こちらも凄いアルバムだったなあ、と。。その後、織田さんのLIVEはほ んっとにたくさん見て、MCなんて全然無い、もう運動会以上のハードなロックンロールのオンパレード、いやはやタフなLIVEでした。今だったらもうきっ と見に行けないし(心臓の心配も出てきたからね)、あの頃見ておいて良かった。
 ・・と思い出話じゃなくて、この「タフバナナ」はたぶんもう手に入らないでしょうけど、ここまで好きなこ と出来たら楽しかろうね〜、という贅沢品。ジャケットはヴェルヴェッツのバナナLPのパロディだし(でも音は全然違います)、メンバーは織田さん(Vo) 他、爆風スランプにいた江川ほーじんさん(B)、そして小島良喜さん(P)、小田原豊さん(Dr)に、デビュー前(?)かな〜稲葉浩志さん(B'z)が バックコーラス、作詞は国際政治学者の舛添要一さんに小西克哉さんという一体どーやったらこういう企画が出来上がるの?っていう面白いアルバム。のっけか ら機関銃みたいなドラムとチョッパーベースにファンキーなピアノ、織田さんのヴォーカルはブリティッシュハードが大好きだってのがもう滲み出ています。み んなみんな巧すぎる! といって売れるアルバムかと言えば(ごめんなさい)かなりマニアックなアルバムなんですけど、みんな音楽家なんですもの、こういう ホントに好きなことしてくれているアルバムを、しかも全員凄腕のミュージシャンの共演で、それをこちらはおお〜〜って楽しめるし、いいの、アリです(断 定)。
 織田さんの古いアルバムを聴くと「これがはたちそこそこの声!?」って位、すでに玄人で深みがあって、そ れがオフィシャルで聴けるので、興味のある方はWHYや9th Imageなどぜひとも聴いてみてね。何て才能のある人の集団だったのかしら、と今更ながら良い体験をしたことを幸せに思います。ももは、WHYの 「shine on」やシングルでしか聴けない「色あせた街」では全壊してしまうけどね・・(泣)あ、でも織田さんは今も大人のライブ活動なさってるのでまたきっと見に 行くよ〜♪

 From Puberty
   / 中川勝彦 (1986)
 勝っちゃん(と当時呼ばれていたからそう書きます)の事を書くのはよそうかな、と思っていたけ ど、失われるのは本当に惜しい名曲が数多くあるので、やっぱり書こう。。沖田総司を演じた美しい俳優さん、としてもよく知られていたけど、美少年という外 見でずいぶん誤解されていたような気も。小さい時から頭も良くて奇麗で、スポーツも出来て、なんでも良く出来た、でもミュージシャンとして一番になりたい んだ。と、そう語っていましたね。
 彼のアルバムで持っていたのはこれと、87年の「Maji −Majic」とライブ盤の「THE LAST WISH」だったかな。それよりも前に、シングルになっていた「Please, Understand Me」という歌があって、(打ち上げられたボイジャー、ゴミ箱のポルノ・・だけど僕はこの街で生きていくつもり・・)こういう詞と 曲がひどく印象的だったのが最初。後からこれは安井かずみさん&加藤和彦さんの作だと知ったのですが、彼がラジオや雑誌の発言で見せる世界観、ヒューマニ ズムをとてもよく表していて、こんなまっすぐな歌は勝っちゃんにしか歌えない、と今でも感じる。そしてこのアルバムに入っている「聖者の群れ」も名曲。
 本当は詞を全部載せたいけれど、そういうわけにはいかないから・・。この人は全世界的な事、未来という時 間の全てをまるで自分の事のように感じるんだな、と思わせる詞。後半、いろんな人の声が(I Love You♪)と歌うのですが、甥っ子、姪っ子みんな でスタジオに入って歌ったと話していたのも思い出す。
 86年、87年頃、勝彦さんはCharさんと組んでいて、あのCharがVo.をとらずにギタリストとし て中川勝彦をサポートする、それは少し驚きだったけれど、ロックアーティストとしての彼をパートナーにアルバムを作り、ライブをしていたんだな、と思う。
 あまりに昔のアルバムでいろんな思い出が遠いな、と感じるけれど、時々無性に聴きたくなる。。「Last  Wish」で聞こえてくる一発でCharとわかるアコギ、無垢な勝っちゃんの声。彼もまた神様が連れていってしまいました(94年9月17日没)。

 My Innocent Time /
   近藤房之助 (1992)

近藤房之助さんの オフィシャルサイトにディスコグラフィ−が載っています>>

 文 中にある「Summer Breeze」の原曲はこちらで聴けます>>



 近 藤房之助さんのCDリストです>> 




 90年代はロックのアルバムをほとんど聴かずに近藤房之助さんのブルースや、近藤等則さんの JAZZトランペットや、ジョン・ルーリーのサックスなんかを聴いていた。
 中でも房之助さんはソロアルバム第1作の直後からずっとLIVEに通って、100人くらいしか入らない長 野のライブハウスで床に車座になって、缶ビール手に、房之助さんは胡座をかいてギターを弾いて、その横で小島さんがピアノを弾いて、煙草のもうもうたる煙 幕の中で聴いた記憶や、駒ヶ根JAZZフェスでは、青空のもと草の上に寝転がって、きらめく太陽あびて房之助さんの爽快な笑顔を写真に撮った記憶や(日に 焼けた肩が太陽に光ってたっけ)、そうしているうちに房之助さんはTVなどで人気者になって、いつかの東京のLIVEでは身動き取れないほどの超満員のス タンディングで、私は途中で具合が悪くなったけど出口に近づくこともできなくて、まるでダイブするように人波を泳いで外へ出してもらって、お陰でアンコー ルが聞けずにロビーにうずくまったまま房之助さんの声だけ聴いていた記憶や、、、色々。
 房之助さんのソロ第1作『Heart Of Stone』からそうだったけれど、房之助さんはブルースの名曲やブルースに限らずストーンズ、ビートルズ、プロコルハルムなどなど良く知 られた名曲のカヴァーを、原曲とはまたちょっと違ったアレンジで房之助さんらしくブルージィにファンキーに歌い、それをお客さんの前でLIVE一発録音、 というアルバムが多かった。中でもこの第4作目はファンク色が最も強いかもしれない。そこが好き。ピアノとシンセのダブルキーボード、そしてドラム&パー カッション、加えてサックス、この編成がとても好きだった。小島良喜さんの叩きつけるようなピアノに強烈なサックスが絡みついて、パーカッションがそれを 煽る、房之助さんの声量なら全然負けてない。そうかと思ったら胸熱くなるメロウなバラードをゆったりと聴かせてくれる。房之助さんの声の肌触りはあったか くて安心して身を委ねられる。
 楽器をやっているお友達といつも房之助さんのアルバムのアレンジは、一体どうやって考えられて音がつくら れるのかしら・・?と話すのだけれど、原曲の雰囲気とは全く違うアレンジに驚くことばかり。このアルバムではなく1作目に入っていた、プロコルハルム『青 い影』のレゲエバージョンなども想像つかないようでいて、でも最高。
 この『My Innocent Time』は、アル・グリーン、ドン・コヴェイ、ロバート・ジョンソンなど、、ロック畠だった私は原曲の方を良く知らないのだ けれど、でも耳馴染みのある曲ばかり。ただしラストの曲『Summer Breeze』だけは原曲の雰囲気が全く想像つかなかった。「わが心のJAZZ MENに捧げます。阿部薫に捧げます!」という房之助さんのMCにつづいて疾走する演奏は、怖いほどのドライヴ感。まさしく阿部薫を想像させるスリリング で妖しいイントロ。マイナーコードから転調してやさしいサビがあったかと思うとまたまた狂気を感じさせるような間奏へ、、、こんな緊迫感あふれる曲はもと はJAZZ? ROCK? BLUES?・・とずっと不思議に思っていたけど、ネットを使うようになってやっとSeals&Croftsの原曲を 聴くことが出来た。聴いてまたびっくり。それはそれは爽やかなブレッド&バターのような(と言っても若い人はご存じないか)デュオのコーラスが美しい曲 だった。
 房之助さんのアレンジ力、バンドの面々の演奏力にはただただ尊敬。。。



Pillows & Prayers /
(CHERRY RED 1982−1983)

  ご推薦者 Kirschちゃん

  2003 年紙ジャケで再販されました>>

Adam & The Antsで英国ロックに目覚めた私は、Echo & The Bunnymen、Bauhausといった、暗い情念がうねるような激しいビートを刻む、ロックの世界に惹きこまれていきました。
しかしながら、その後数年で、いわゆるポスト・パンク勢の往 時の勢いに翳りが見え始め・・・。時は1983年、チェリーレッドというスモール・レーベルか らリリースされたコンピレーション・アルバム『Pillows & Prayers(枕と祈り言葉)』がインディ・シーン空前の大ベスト・セラーとなりました。このアルバムは、Everything But The Girl、The Monochrome Set、Feltほか17アーティストのサウンドと詩の朗読を集めたものですが、単なる寄せ集めと言うなかれ、珠玉の名盤であります。ラディカルでノイ ジーなパンク・サウンドと対を成すような、ナチュラルでアコースティックなこれらの作品群が、ネオ・アコースティック・ムーブメントの牽引役として果たし た役割は、大きかったことでしょう。(by Kirsch)

先日、CD屋さんにいたら、これ見つけてしまったのですよ。「Cherry Red For Cafe Apres Midi」。きっとKirschちゃんが持っているものの、再編集盤だと思います。Everything but the girlはじめ、チェリーレッドレーベルの選りすぐりですね。中でもMorgan Fisherさんの「男と女」なんてちょっと聴いてみたいと思いませんか? Feltはここに入っているのはインストゥルメンタルでした。(by もも)

Ignite The Seven Cannons(カスピの詩人)/ Felt(1985)
 2003 年 UK盤で再販されました>>

 ご推薦者 Kirschちゃん

 Let the Snakes Crinkle Their Heads to Death [FROM UK] [IMPORT]/ 以下たくさんのアルバムが2003年再販されました。

さて、Feltですが、ももさんによりますと「これはトム・ヴァーライン(Television)のソロです、モロ(笑)」だそう です。N.Y.パンクの流れを汲む音ということでしょうか。この4thアルバムに収録されている、エリザベス・フレーザー(Cocteau Twins)とのコラボレイト作品「Primitive Painters」の印象が強いせいか、私の中では耽美派的な位置付けだったFelt。サブタイトル「カスピの詩人」のイメージ通り、大海にたゆ たうかのような・・・と思っていたのですが、今調べてみるとIgnite=点火する、つまりメインタイトルは『7つの大砲に点火しろ!』ということですか ね。う〜んイメージがずれた。(笑)でも、素敵なアルバムです。(by Kirsch)

Kirschちゃんも書いてますが、VoのLawrence Haywardの歌を聴いた時(音階があるような、無いような、ね)、ヴァ−ラインと思ってしまった私・・でも、サウンドはTelevisionよりずっ とPOPです。アルペジオの美しいアコースティックギターや、スパニッシュギターを思わせる曲があったり、クラシック音楽の雰囲気もあったり、とそんな所 はTelevisionよりとても洒落てる音ですね。こちらも輸入版でしたら再び聴くことができるみたいですよ!>> こちらのページのバイオグラフィーを見てみて。ルー・リード、ヴァ−ラインの流れはやっぱり間違いなかったみたい(笑)。Feltはチェリーレッ ドレーベルの後、クリエイションレーベルに移ってインストゥルメンタル中心のアルバム「Train Above The City」なども出していますが、私は結構こちらも気に入りましたよ〜(2004年再販されました)。教えて下さってありが と。(by もも)

Titus Groan...PLUS /
Titus Groan (1989)

 VH1. comのアーティストページのご紹介>>

 CD ジャーナル誌でのご紹介>>

小 説の『タイタス・グローン』はこちら>>


 『俺た ちの勲章』の音楽をやっていたトランザムです。(ちなみに作曲は吉田拓郎さん&チト河内さん・凄!)>>

 
Gorky's Zygotic Mynci(ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキ)もお薦めです>>

 


 中年のお兄さん方の中には、妙なところでプログレファン繋がりがあったりして、このアルバムは知人のそのまた知人、私は面識 の無い方から伝わってきたCDです。
 とはいうものの、シンセ満載のプログレというわけではなくて、'69年に英国で結成された、ジャズ・ロック・グループだそうです。バンド名は1946年 の英国のマーヴィン・ピークによる幻想文学『タ イタス・グローン』(創元推理文庫)から取られているのですが、私は買ったまま何年たってもまだ読んでいないデス……、読んだ人によれば、物語の 内容と、このアルバムの印象はあまり結びつかないとのことですが。。
 ホーン楽器が入っている曲もあれば、フルートやオーボエが入っていて、ブルーズ・フォーク系のとても心地良く、ノリも良い音。そんなにギターの目立たな いCream? パンク色ロックンロール色の薄いThe Kinks? はたまた長い長いセッションをしているジム・モリソンの声じゃないThe Doors?(←これじゃ推薦文として全く逆効果じゃありませんか…恥)でもでも、このたった1枚のアルバムしか無いんですから、絶対ぜったいお薦めの1 枚なんですよ。どの曲も多才なセッションを楽しませてもらっている感じで、ドラムの躍動感に小技の巧さ、動きのあるベースラインはツボにはまってとっても 快感。メンバーは皆さん、この後もJAZZ畠、フュージョン畠で活躍なさっているようですから、メンバーのその後のアルバムを探してみる楽しみもあるか も、、です。
 ダバダバダ〜♪なんてコーラスに、フルートに、タンバリン、なんて感じは、ちょっと日本のGSサウンド風に感じたり、なんかちょっと甘酸っぱいぞという 60年代的コーラスでは初期のYesというか、私の大好きな『俺たちの勲章』のテーマ(あゝ青春)風(byトランザム)というか(お願い…わかって……)
 こういう摩訶不思議、プログレ&ブルース&トラッドフォークが混じりあった雰囲気は大好き。。今のUKシーンはそんなに詳しくないのでダメなんですが、 Gorky's Zygotic Mynci(ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキ)あたりがお好きな方にはきっととっても気に入っていただけると思います。ブルーズ系がお好きな方も。。 LP、CDともに中古でなければ(中古でもなかなか)手に入らないですが、見つけたら是非!





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