2006年 8月の映画・演劇 評論

2006年

  M:i:III (ミッション・インポッシブル・III)

あらすじ:現役シークレット・エージェントの活動から身を引いて、組織の教官となったイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、身分を隠して付き合っている看護士のジュリア(ミッシェル・モナハン)との甘い結婚を控えていたが、お気に入りの教え子リンジー(ケリー・ラッセル)が任務に失敗し捕虜となり、救出に向かう。しかし、リンジーは頭に爆弾装置を埋め込まれていて、助けることが出来なかった。現役に復帰したイーサンは敵のオーウェン(フィリップ・シーモア・ホフマン)を苦労して捕まえるが、イーサンの組織内に通報者がいたために逃がされてしまう。オーウェンはイーサンの恋人ジュリアを誘拐して秘密装置「ラビットフット」をイーサンに盗んでくるように命じる。窮地に陥ったイーサンの頭にも爆弾装置が埋め込まれる。イーサンの命やいかに。。。

本当にインポッシブル(実行不可能な)命令か?  
 テレビからのアイデアから出発した映画版「ミッション・インポッシブル」もいよいよ3作目となった。
お馴染みのテーマ音楽と命令の指示、「なお、当局は一切関知しない。この命令は自動的に消滅する」は相変わらず健在だ。

 ベルリン、ローマそして上海とまさに世界をマーケットとしたロケ地の選択はすごい。
でも、このミッション(命令)は正統派の流れから離れていないか?
不可能と思われるミッションを、構想を練り、チームワークでなんとか遂行するのが、この映画の本来の売りの筈だ。

 それが、謎の装置「ラビットフット」を敵からの指令で盗むことになるのは、当局の存在もなく、イーサン独自の活動で、チームワークも希薄だ。
綿密な計画も簡単に練られて、また簡単に奪うことができては、苦労もなく楽なミッションとなっている。

 テンポも、敵の首謀者の橋での取り返しのシーンがどうしても印象が強くて、上海での高層ビルでのミッション遂行の方が面白くない。
恋人が看護士で医療の知識があり、生き返らせる方法もちゃんと布石を打っているけど、これなら「イーサン・ハントの冒険」とでもして、もう「ミッション・インポッシブル」の題名は返上したらいい。
 そう、愛を中心にした豪華アクション映画になってしまった。

お金をかけているのは分かるが、「ラビットフット」は何だか分からないのは、また次の4作目でも狙っているのかな。


蛇足ながら:丁度この映画のロケ地のイタリアはローマの「ヴァチカン」に行って来ました。
    イーサンがヴァチカンに侵入する高い城壁もあり、一緒に行ったツアー仲間と「ここだ、ここからよじ登ったんだ」と盛り上がりました。

 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

あらすじ:また、カリブの海賊の船長として復帰したジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)だったが、13年前に深海の悪霊ディヴィ・ジョーンズとブラック・パール号の船長になるために交わした「血の契約」が終わり、ジャックは「魂」を取り立てられる危機にあっていた。一方、総督の娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)とウイル(オーランド・ブルーム)は結婚式の当日に、ジャックを逃した罪で逮捕され、釈放の条件としてジャックが持つ「羅針盤」を捕ってくることになる。ディヴィ・ジョーンズの心臓が入った「デッドマンズ・チェスト(死者の箱)」をめぐって争いが続く。。。

女:蛸の怪物とは、パイレーツもお子様映画になってしまったわね!
男:まったく、そうだね。
   前作の洒落た「掟」とかの言葉遊びや「不死の魂の虚しさ」なんかで、私もかなり期待度が高くて観たけど、これでは、「夏休みのお子様映画」だね。

女:大体、この後に3作目として最後の作品が予定されているなんてことから、つなぎの発想で中途半端な物になったのよ。
男:軽く、適当に纏めて次まで、観客を引っ張ろうというディズニー映画会社の作戦か。
女:水車に乗っての闘いは、ディズニー・ランドでのアトラクションとして使うことが、ミエミエね。
男:そこまで勘ぐっては、言いすぎかも。
  でも、他の闘いや場面設定も平凡だったね。
女:土人の酋長になる話は、完全に手を抜いたお遊びね。映画全体の時間稼ぎだけで、共感できないわ。
男:同じドタバタにしても、しっかりした裏付けや斬新さがあると、もっと笑えるのだけど、つり橋が切れたり、玉が回るのは、もうどこかの映画でもあった見飽きたシーンだったね。
女:怪しげな女占い師の登場も不満よ。
  訳の分からない物を出さないで。
男:そうだね。
  それにしても、キーラ・ナイトレイが男装では、ガッカリだよ。
  もっときれいな撮り方をして欲しいね。
女:それなら、ジョニー・デップだって今までの彼の出ていた映画の流れからは、不満な役所よ。
  オーランドだってこんな役割では面白くないわ。
  結局、蛸の船長だけがキャラクター商品として目立っただけね。
男:うん、もっと人間の方を主人公にして見せて欲しいね。
  特に、女性を中心に。。。
女:貴方の場合、若くて、きれいな女性が出ていればそれだけで満足でしょ。
男:いや、それだけでは。。。話の方も重要で。。。
女:何か言った?

ご参考までに:前作「パイレーツ・オブ・カリビアンー呪われた海賊たちー」


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