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★2006年はヘルペスとヨーロッパ旅行の年だった☆

女:2006年も終わったけど、どんな生活をしていたの?
男:丁度、1年前の2005年末に右唇と右耳を中心とした帯状疱疹(ヘルペス)にかかった。
  最初は、ヘルペスとは知らないで、風邪で、歯のリンパ腺が腫れたと思っていたが、そのうち皮膚がただれてきて、右耳の中も腫れてきた。
  総合病院に行ったら当初は、風邪と診断されて、その方向で塗り薬や飲み薬をくれたが、本当は帯状疱疹と分かり、それは病院が違う「神経科」の担当ということで、別の専門病院を紹介してくれて転院した。
 皮膚のただれは、1ヶ月ぐらいで治ったが、髭も剃れない状況だった。
 右唇のヒリヒリと右耳の奥のズキン・ズキンとした激痛は始めは涙がでるほどで、薬を飲んでも全然良くならず、今日まで続いている。

女:1年たっても治らないなんて、大変な病気になったのね。
男:まあ、痛みは少しは減ったけど、まったく参った1年間だった。
   いろいろと医者とも相談したが、もう神経痛は治らないようだ。仕方が無いね。

女:それと「海外旅行」はどう結びつくの?
男:今までの人生で病気らしい病気をしたことが無く健康そのものの生活だったけど、このヘルペスでいつ人生が終わりになるか分からないと悟った。
女:年齢のせいもあるんでしょう?
男:そのとおりだね。
  もう、残りの方が少ない歳だから、「できるときに、できることをやる」でそれで懸案だった「ヨーロッパ」へ行ってきた。

女:でも、12日間で5ヶ国を回るって、すごい日程だったわね。
  それで、成果は?

男:言い古された言葉だけど「百聞は一見にしかず」だったね。
  いつも新しい経験はワクワクさせるけど、ヨーロッパの歴史や荘厳な宮殿、優れた芸術と少しだけど触れて「本物の持つ迫力と威圧感」を体感できた。
女:詳細は別にあるので、もうこのくらでいいでしょう。?

 参考までに;ヨーロッパ 5ヶ国(イギリス、ドイツ、スイス、フランス、イタリア)の旅行記、「駆け足で回ったヨーロッパ」

★邦画好調の年?☆

女:じゃあ、2006年に観た映画の感想はどうなの?
男:映画界全体として日本映画(邦画)が活躍したね。
   興業収入でも、21年ぶりに邦画の方が洋画を越えたようだ。
女:貴方もかなり観ているわね。
男:2006年には50本の映画をみて、そのうち22本が邦画だ。
  2005年に観た邦画はなんと9本しかないから、2006年の邦画の占める割合が随分と高いね。
女:原因は何?
男:面白そうな内容があったって事だね。
女:宣伝が上手くなったってこと?
男:そうだね。
  フジ・テレビやNTVなど大手のテレビ局が映画製作に参加し、大々的に自局のテレビ番組を使って毎日映画の宣伝をしているので、嫌でも話題性は上がったね。
女:映画館の数も増えているみたい。
男:各地のショッピング・モール内にシネマ・コンプレックスができて、便利になったようだ
  そして、昼間でも、女性や高齢者の観客がかなり入っている。
  レディス・デイや60歳以上の¥1,000−の料金も貢献しているんじゃないかな。
女:そうよね。団塊の世代がここでも影響しているわね。
  ¥1,800−だと内容をかなり検討して入るけど、¥1,000−なら時間つぶしに「まあ、観ようか」って気持ちになるもの。
男:シネマ・コンプレックスのように、ブラーッと行っても、色々な映画が上映されていれば、つい入る事は多いだろうね。
女:何にしろ、映画界が盛況なのは、映画ファンとしてはうれしいわ。

★シリーズ物、リメイクは相変わらず多い。☆

女:映画の興行は当たり外れが大きい世界でしょう。
  そんな状態では、どうしても安全に収入を確保するシリーズ物やリメイク作品は多くなるのね。
男:そうだね。製作者の気持ちとしては危険は最小限に抑えたいのはわかるけど、違うことにも挑戦して欲しいね。
女:邦画では「Limit Of Love 海猿(ウミザル)」、「トリックー劇場版2−」、「日本沈没」そして「犬神家の一族」もこの分野ね。


男:海上保安庁の潜水士の海難救助を描いた「Limit Of Love 海猿(ウミザル)」は愛の表現が間延びしていたね。
  「トリックー劇場版2−」は、テレビのシリーズを映画に持ち込みすぎて、仲間由紀恵と阿部寛の会話のやりとりと、刑事の生瀬や母親の野際陽子が完全にかみ合っていなかった。
  「日本沈没」は折角の題材を貰っていながら、脚本段階での「危機管理」の想定が不足していて、話題にならなかったようだ。
  「犬神家の一族」は、市川崑監督にまたこんな仕事をさせて、失礼だと思う。
  市川監督には、別の作品で撮って欲しい。

女:シリーズでは、「Death Note」の「前編・後編」もあったでしょ。


男:前編の評論は載せていないけど、これは、漫画がオリジナルなので、ふざけた内容かと思っていたが、実にしっかりとした出来だった。それで後編も観た。
  松山ケンイチや藤原竜也など若手もいい演技をしていたよ。

女:山田洋次監督の時代劇3部作は、どうなの?
男:「たそがれ清兵衛」「隠し剣ー鬼の爪」そして、今年の「武士の一分」のことだね。
  2002年に作られた「たそがれ清兵衛」は山田洋次監督の初の時代劇で、どこまで「フーテンの寅」から離れた映画が作れるかと心配したが、いい仕上がりだった。
  続く、「隠し剣ー鬼の爪」は余りにも、前作の 「たそがれ清兵衛」の全体としての踏襲が強く、良くなかった。
  そして、今回の「武士の一分」となるけど、 「たそがれ清兵衛」や「隠し剣ー鬼の爪」の流れはあるけど、他の2作では出せなかった「情感」が主役の木村拓哉から脇役の笹野高史に移ってうまく表現できたと思う。


★笑える物が少ない。☆

女:他に、日本の映画で印象に残っているのはあるの?
男:「Always 三丁目の夕日」は、もう、ベタな善人ばかりがでていたけど、「見えない指輪」をプレゼントしたり、少年雑誌の盗作など逸話が上手くまとまっていた。
   それと、「嫌われ松子の一生」は、テンポの良さ、花を使った画像の処理がうまくて、素直に観られたね。


女:落語も好きでたびたび寄席の「浅草演芸ホール」にも行っている貴方は、笑える映画も期待したんじゃないの。
男:そうだね。でも、落語の「らくだの馬」のカンカン踊りの話も入っている「寝ずの番」はちょっとばかり「シモネタ」が多すぎたかな。
  「The 有頂天ホテル」は、雑多すぎる内容だった。
  他には、評論には載せていないけど、「釣りバカ日誌 17」なども観ているよ。「釣りバカ日誌」は主演の三國連太郎が高齢で全然活躍できない。
  晩年の「フーテンの寅」の渥美清のように弱っている。出演者が歳をとるからシリーズを続けることは、本当に難しいんだね。


女:泣かせることは、笑わせることよりも簡単じゃないの?
男:おいおい、確かに、この歳では涙もろくなるけど、長澤まさみの「涙そうそう」のような出来では、泣けないね。

★洋画もシリーズ物が多い。☆

女:邦画の方はそんなものね。
  洋画はどうなの?
男:シリーズ物、リメイクの流れから言うと、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」、「M:i:III(ミッション・インポッシブル3)」そして「スーパーマン・リターズ」があるかな。
   「パイレーツ・オブ・カリビアン」の前作「ー呪われた海賊たちー」は、2003年の作品で、すごく面白く、私もお勧めの作品だったけど、今回のは平凡な展開でディズニーのお子様向け映画になっていた。

   「M:i:III」は、舞台をヨーロッパやアジアにして、ハリウッドの全世界向けの興業がミエミエで話がかなり雑だった。
   「スーパーマン・リターズ」は、こんなスーパーマンなら戻ってこなくてよかった。

女:シリーズというのならクリント・イーストウッド監督の「硫黄島」の2部作があるわね。
男:太平洋戦争の拠点「硫黄島」の戦闘を日本とアメリカの二つの国から観て、描いたね。
  まずアメリカ側からの視点の「父親たちの星条旗」が公開されて、1月後には日本語での「硫黄島からの手紙」が公開された。

  製作の態度としては、アメリカ万歳でもないし、日本の軍隊の間抜けさもなく、公平な描き方は日本人としては落ち着いて観ていられた。
  でも私の希望としては、もっと戦争の虚しさ、人を殺すことの罪の意識を入れて欲しい作品だった。


女:そうよね、戦争はもうやって欲しくないわね。

★他の洋画は?☆

女:話が暗くなったけど、他に面白い映画は無かったの?
男:洋画も笑えるのがなくて寂しいのだけど、「プラダを着た悪魔」は、久し振りの「メリル・ストリープ」の鬼編集長の演技で楽しかった。
  ほのぼのとした内容では「イルマーレ」だね。タイム・トラベルを身近な感覚で捉えていて良かった。
女:これは、韓国の作品のリメイクだったわね。
  湖のガラス張りの家は素敵な設定ね。
男:私は、覗かれるようであまり住みたくはないけどね。


女: 話題性では「ダ・ヴィンチ・コード」が2006年では最大だったようね。
男:本に始まり、テレビで何回も特集が組まれ、公開まではすごい盛り上がりだった。
  でも、肝心の映画は主演のトム・ハンクスとオドレイ・トトウの演技がしっくりこなくて、物足りなかった。
  基本的にキリスト教の世界のバック・グウランドが分かり難い。
女:宣伝ではいつもM・ナイト・シャマランの予告編につれられるわね。
男:まったくそのとおりだね。シャマランが監督した「シックス・センス」が余りにも良かったもので、「レディ・イン・ザ・ウォーター」も観たが、おとぎ話だった。
  彼の作品は本当は子供向けだったのが、たまたま「シックス・センス」では大人も鑑賞できたと捉えた方がいいようだ。


★アカデミー賞は?☆

女:アカデミー賞の関係も観たでしょう。
  監督賞などを取った 「ブロークバック・マウンテン」はどうなの?
男:映画としてみたときには、しみじみとした愛を描いているけど、その愛が「男同士」では、気持ちが滅入る。
女:主演男優賞の「カポーティ」も受けなかったようね。
男:カポーティ・トルーマンを有名にした本「冷血」やオードリー・ヘップパーンで映画化された「ティファニーで朝食を」で、アメリカでは超一流の作家でも、日本では一部の人しか知らないからね。
  それに、 パーティ好きのアメリカの社交界での話は、日本の風習に合わなかった。
女: 作品賞の「クラシュ」もあまり評判にならなかった?
男:人種差別では内容が、日本向けでなかったようだ。

  こうしてみると、もうハリウッド中心のアカデミー賞がアメリカという国内の賞で終わっている感が強い。
  この賞が世界的に影響を及ぼす時代でないのが、邦画の興業成績が上がってきた一因だね。


女:ここらで、恒例のニコール・キッドマンがそろそろ出てきていいんじゃない。
男:出したいんだけど、出来の悪い「記憶の棘」だけでは、私の頭の中では「トゲ」にもならない。


★韓国などは?☆

女:韓国やアジアの映画は観たの?
男:韓国製は「連理の枝」と評論には載せていない「王の男」だね。
  アジア系としては、ジャキー・チェンの「The MYTH/神話」ぐらいかな。

  2005年のまとめでも言ったけど、韓国映画も当初の映画に対する情熱が、お金儲け中心になって来ている。
  時間をかけて観客の望む脚本を推敲し、セットも組まないで、金のかからないロケ地を探した情熱が、日本映画にない反映として韓国映画に向かわせたけど、最近の韓国映画は、その特殊性が無くなった。
  話も特に韓国でなくてもいい内容では、段々とつまらなくなっている。
女:厳しいけど、そうなのね。
男:でも、チェ・ジゥは好きだけどね。
女:そこまでは、きいてないわよ。


女:ヨーロッパ映画はあったの?
男:フランス映画の「親密すぎるうちあけ話」が大人の恋って感じで好印象だ。
  2006年は、他のヨーロッパ関係の映画は、観ていないけど。


★2006年 一番の作品は?☆

女:あまり貴方は、映画にランクを付けたくないようだけど、無理にでも選ぶとしたら「2006年のベスト1」は何?
男:そうなんだ。映画は観たときの自分の感情の揺れが大きく影響するし、若いときに観た映画を、また歳を取ってからみると違った評価になる。
  そういう意味での今年での判断と言うことで、「イルマーレ」と「嫌われ松子の一生」がお勧めだ。
  「どちらか一つにしろ」と迫られるなら「嫌われ松子の一生」を選ぶね。


女:2007年も評論ができるように、ガンバッテね!
男:できるだけね。

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