2005年 9月号 映画・演劇 評論

2005年

四月の雪 (韓国映画)

あらすじ:コンサートの舞台照明をしているインス(ペ・ヨンジュン)の元に妻が交通事故にあったと電話が入る。海岸に近い病院にかけつけると手術室の前に困惑した女ソヨン(ソン・イェジン)がいた。警察で知らされた事実は過酷だった。インスの妻とソヨンの夫は同じ車に乗っていたのだ。大学時代から付き合っていたことが分かる。意識の戻らない二人を看病するソヨンとインス。「いっそ死ねばよかったのに」と思うソヨン。裏切られた二人の心の傷は互いに求め合う。でもそれはすぐに消えてしまう「四月の雪」のように。。。

優しさにあふれたペ・ヨンジュンの微笑みは妻の不倫も許すのか!
 世間の多くのおば様たちの心を捉えたペ・ヨンジュン様の作品を初めて観ました。
ヨン様は、この作品でもいつもテレビの画面でみせるのと同じ穏やかな表情をしています。
もう一方のソン・イェジンは不倫関係がもたらす、切なさをけな気さと寂しさで表現しています。

 韓国映画にしては珍しくベッドシーンもあるが、やりきれない気持ちが伝わってこない。
妻と夫に裏切られた二人が、また同じ裏切りの不倫関係に陥ることの罪の意識がもっと描かれないといけない。
妻に対する愛情、夫に対する気持ちを捨ててまでも、インスとソヨンが愛に溺れる表現が弱い。
これでは、満たされない気持ちを体の関係で解消するだけだ。
 もともと愛のある夫婦生活を送っていた二人の設定だから、不倫を許さない嫉妬心がもっと出てきて欲しかった。
ペ・ヨンジュンの演技では、妻がどんな男と浮気をしても、全部許してしまう男になってしまう。
 また、映像も二人の愛の語らいを簡単に済ませる定番の海辺や雨では、少しばかり退屈でした。

ご参考までにソン・イェジンが出ている;ラブストーリー

奥様は魔女

あらすじ:売れなくなった映画俳優ジャック(ウィル・フェレル)は、テレビで人気回復を計り、視聴率が良かった「奥様は魔女」をリメイクする企画に乗る。自分を引き立たせるために、ジャックは町で出会った素人のイザベル(ニコール・キッドマン)を相手役に選ぶが、何とイザベルは本物の魔女だったのです。イザベルは何でも思い通りになる魔法の世界から人間界の普通の恋愛をしたくて来たのです。段々とジャックを好きになるが、自己中心で我侭なジャックにとうとう我慢できなくなる。魔女と人間の恋は実るか。。。

魔女は人間を好きになってもいいが、ニコールのコメディはダメ!
 懐かしい! 1966年から日本でも放映された、「奥様は魔女」が題材です。
「奥様の名前はサマンサ、...」で始まるテレビのタイトル・ナレーションが今でもすぐに蘇えりました。
私も好きで観ていた番組です。サマンサ(エリザベス・モンゴメリー)が魔法をかけるときに可愛く動かす鼻は実に印象的で、良かったです。
日本でも去年テレビで、米倉涼子が演じていた「奥様は魔女」も時々みていましたけど。

 って昔の話はともかく、この出来では、笑いと愛が足りません。
かける魔法もアイデアとしては些細なもので、肝心の恋愛が笑いの対象としては、かなり突込みが弱い。
普通の恋愛をしたい「魔女」の相手としての「俳優」は、シナリオとして無理があった。
ここはやっぱり普通のサラーリーマンが無難だったようだ。
また、短時間の中に、正体不明の魔女(?)や父親など多彩な人々を配したために、サマンサのイライラが笑いを呼んでくれない。
ニコールの歌のサービスもあるが、お腹の底からは笑えない。

  でも、鼻を動かすニコールも相変わらず、チャーミングです。

ご参考までに;ゲスト・ブックの8月28日の「かえさんのコメント

ご参考までにニコールが気になるなら; ザ・インタープリター ステップフォード・ワイフ

容疑者 室井慎次

あらすじ:捜査現場(所轄警察)と本店(警視庁)との風通しをよくすることを基本に捜査をする室井捜査官(柳葉敏郎)が殺人事件の不手際で訴えられる。弁護を担当することになった新米弁護士(田中麗奈)は警察に対して不信感を抱いている。また室井も多くを語らない。警察庁と警視庁の上層部の軋轢も捜査を邪魔する。はたして現場の刑事(哀川翔)達の協力だけで室井を救えるのか。。。

大げさな裏があると思わせるだけの、上滑りの出来!
 フジテレビが当てた「踊る大捜査線」から、脇役にスポットをあてた「交渉人 真下正義」に続く作品です。
「柳の下の2匹目のドジョウ」以上に、「1粒で3度美味しい」を目論んだ企画だけど、美味しくも甘くもない!
 捜査の後ろにある出世競争や学閥中心の警察官僚を批判したいのは分かるが、突っ込み方が中途半端だ。
落ちこぼれの弁護士(柄本明)や正義をかざしているだけの弁護士(八嶋智人)、いやいや弁護を引き受ける可愛い娘弁護士では、まさに良くある話の集大成で、結末が読める。
 深刻ぶっているだけで、玄関にのぼりがはためき、ドラム缶で焚き火をする警察署がでるたびに、変な展開だとあくびがでる。
最後の解決策を「公安部」で片付けられては、観ている方としては、「おいおい、もっときちんとやってよ」とつっこみを入れたくなる。
「踊る大捜査線」で着ていた青島刑事のラフなコートから今度は室井の黒いトラデショナルなオーバー・コートがやたら目立つ写し方だけど、これもどこかのメーカーとタイアップしているのかよって、余分な推察が入ります。
 特に八嶋のゲーム好きな馬鹿げた弁護士の設定には、無理があった。

ご参考までに関係の;交渉人 真下正義


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