2005年 5月号 映画・演劇 評論

2005年

ザ・インタープリター

あらすじ:アフリカの小国で生まれ、今は国連の通訳として働くシルヴィア(ニコール・キッドマン)は偶然にも母国の大統領の暗殺計画を聞く。シークレット・サービスのトビン(ショーン・ペン)は反政府活動をしていたシルヴィアもこの暗殺計画に加担しているのではと疑いながらも、彼女の警護をする。互いに理解できなく川の両側に立つ二人は流れを超えて一つの川岸で会うことができるのか。。。

女:黒いアフリカに色白のニコールは似合わないわよ!
男:そんなに、大声でいわないでよ。胸にズーンと響くよ。
女:いくらアカデミー主演賞をとったニコールとショーンでも話が悪いと演技力ではカバーできないってことよ。
男:監督もシドニー・ポラックとそうそうたるメンバーで作っているんだけど。
女:だめね。独裁政治の問題も上辺だけで突っ込みがたりないし、ニコールとショーンの関係も中途半端で終わっているのよね。
男:どこが?
女:母国での反政府運動の描き方が、思い出のようで断片的でしょう。これでは、どうして反政府になるのか分からないわ。
男:恋愛の方は?
女:兄の友人との関係もあるかなって感じがショーンとの方に移って行きながら、最後のニコールはアフリカに返され、ショーンはニューヨークに残るってのは嫌よ。
 ここは、ショーンも彼女を追ってアフリカへ行ってほしかったわ。
男:でも、アフリカではシークレット・サービスはできないよ。
女:愛があれば、どこでも食べて行けるわよ。
  本当の生活と適当な夢を与えてくれたら、いいのよ。映画なんだから。
男:そうか。俺は、ニコールの顔ばかり観ていて、右の眼にかかる髪の毛が凄く気になっていたよ。
女:そんなに熱心に観ていたの!
男:もう一つ気になるのは、このタイトルだね。「・インタープリター」でなく「・インタープリター」にして欲しいね。
女:それは、映画の話とは関係ないでしょ。
男:そうだね。怪我をして赤い血のついたニコールの白い顔もいいね。
女:結局、そこに戻るのね。美人には弱いんだから。
男:弱点のない俺の唯一の弱点だね。
女:よくゆうわよ。

ご参考までに:近頃面白くないニコールの;ステップフォード・ワイフ 

キングダム・オブ・ヘブン

あらすじ:12世紀のフランス。子供と妻を亡くした鍛冶屋のバリアン(オーランド・ブルーム)のもとに、エルサレムから一度も会ったことの無い十字軍の父親が突然訪ねてきた。役人からバリアンを守るために受けた傷がもとで死んだ父との約束を守るため、バリアンも十字軍の騎士としてエルサレムで戦う。内では十字軍幹部たちの争い、外にはイスラムの大軍。宗教と文化の協調は無理なのか。。。

金と時間をかけた大作だけど、分からない!
 「グラディエーター」で当てたリドリー・スコット監督が人気急上昇のオーランド・ブルームを主役に壮大な宗教戦争に挑んだってことだ。
しかし、見事に失敗した。
テーマが絞り込まれていない。
鍛冶屋の若者が突然訳も分からないエルサレムでキリスト教のために戦い、王の妹と恋をし、イスラム軍と仲良く協定が結ばれるなんて、余りにも荒っぽい作品だ。
 現代の世界の各地で起きている、テロや紛争のもとにある宗教間の認識の違い。
それを、何とか取り上げてみたかったのかな?
でも、無駄な宗教戦争なんて止めて、キリスト教徒もイスラム教徒も人類仲良くやっていこうよーってことが本当に言いたいのか?
 それとも、大きな製作予算が付いたので壮大な戦闘シーンに人と時間をかけてみたかっただけなのか?
 はたまた男ばっかりの映画では女ッ気がないと誰かに言われて、強引に恋愛場面を入れてみただけなのか?
基本となるべき人類愛が存在していないために、これでは、平和な理想郷「天国の王国(キングダム・オブ・ヘブン)」の実現を観客に訴えることは難しい。
リドリー・スコットが主張するには、荷の重たい主題だったようだ。
さらに、話も暗いけど、画面も暗い。女優のエヴァ・グリーンは「もっと綺麗に撮ってよ」っていいたくなる。
そして、城壁をめぐる 戦闘場面も平凡。
登場人物もこんなに出さないで、もっと絞りこんでくれたら、少しは救われたかな。

世にも不幸せな物語

あらすじ:ボードレール家の三姉弟妹は両親が家事で亡くなり、遠縁のオラフ伯爵(ジム・キャリー)に引き取られて暮らすことになった。しかし、オラフ伯爵は財産を横取りしようとして、三人を汽車で殺そうとする。だが、発明好きの姉と読んだ本を全部憶えている弟の活躍で難を逃れる。他の後見人に引き取られても、オラフ伯爵のしつこい追跡をうける三人。蛇の研究者や湖の崖の上の家に住む変った婦人(メリル・ストリープ)など変な大人たちとの生活が始まる。。。

大人にも子供にも受けが悪い内容だ!
 予告編を観ても、余り内容が分からず、つい劇場で観てしまった。
パンフレットでは、予測不可能のファンタジーと言っているが、確かに訳の分からない部分が多く、予測不可能は当たっている?
(真面目に予測はしていないけど。)
次々と可哀想な難事件が起こり不幸が、姉弟そして赤ん坊に降りかかるってことになっているが、無邪気な赤ん坊を出しては、不幸もほのぼのとしてしまい、同情の涙は誘わない。
 ジム・キャリーが悪役として、変装もまめにやっているが、一部の大人がチョットだけ笑っているだけで、他からの笑いは少ない。
観ている子供達には、何も伝わっていないようだ。足首の刺青なんて細かなところまで子供達に注意させるのは無理だったようだ。
 子供達を襲う恐怖の緊迫感も伝わってこないし、映像のワクワク感も無いしで、折角名優のメリル・ストリープおばさんが出ていても、笑いもファンタジー感も無かった。
 不幸せが中心では、お客は来ない。謎解きに集中した方がよかったかな?


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