プロローグ
終戦後の事後処理が一段落したところでアスランはプラントからオーブへ降りてきた.。
1年ほどはカガリと一緒に帝王学や政治学などを学んでいた。
が、そのあと、オーブの大学へ通い始め機械工学やNジャマーなどの研究をはじめている。
もちろんコーディネーターである彼は大学を2年、大学院を2年で終了し、昨年からは大学の講師の職を得ている。
大学講師の仕事の傍ら、現在はモルゲンレーテで新ニュートロンジャマーの開発に参加している。
一方カガリは終戦後しばらくの間は、帝王学や政治学を学んでいた。
そして終戦2年後にヘリオポリスの再建計画が発表され、そのプロジェクトの責任者として表舞台へ登場した。
またホムラ代表の補佐もまたはじめるようになっていた。
そして今アスランとカガリは一緒に暮らしている。
二十歳のカガリの誕生日にアスランは彼女にプロポーズをし、二十歳のアスランの誕生日から二人は生活をはじめた。
だが、結婚はしていない。
なぜならまだ二人の仲が公に認められてないからだ。
その仲をオーブの長老達に認められるべくお目付け役のキサカの協力を仰ぎながら二人は日々努力を重ねている。
が、いつまでその努力を続ければ必ず認められるという保証もない。
次第に二人は一緒に暮らすことを願うようになった。特にカガリがそれを望んだ。
そこで、二人は迷いながらもキサカにそのことを相談をした。
キサカはある一つの条件を提示して彼らの希望を認めた。
「一緒に暮らすことは許可しましょう。 ただし、子供は正式に結婚するまではだめです。
いいですか。子供が出来たからといって結婚はさせません。せっかくお二人でここまで努力されているのですから。」
彼はアスランをみつめて言葉を続けた。
「長老達の君に対する評価もずいぶん軟化してきているんだ。あの研究が完成すれば途はずいぶんひらけるだろうから」
(2004.5.31)