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(中略)

アスランは屋敷の中を彼女に案内されて、その大きさに感嘆の声をだした。

自分のプラントの家もそれなりに大きかったが・・・比較にもならないと感じた。

カガリは彼をある一つの部屋へ案内した。

「こちらでの生活が軌道に乗るまでは、ここを使ってくれると嬉しい。」

キサカとも相談した結果だった。

「まだ、なにかとプラントとやりとりもあるだろうし、キサカの補佐もするだろう。」

そこには、ベッドと備え付けの家具、机があった。

机の上にはパソコンが置かれていた。

カガリはベッドの側の2個のダンボールに気がついた。

「荷物は先に部屋に入れておいてもらったよ。

・・・お前、荷物が少ないな。本当にこれだけなのか?」

カガリの問いかけにアスランは、苦笑いをしながら頷いた。

プラントにも戻らず、そのまま地球に降りてきたのだ。

まあ、プラントに戻ったからといっても、量はさほど変わらないようにアスランは思った。

「服は、軍服やモルゲンレーテの作業着しか持っていないんじゃないか。」

カガリは、軽口を叩いた。

半分あたりである。

アスランは更に困った顔をして笑った。

「じゃあ、今度、一緒に服を買いに行こうな。」

カガリはアスランの顔で当たりだと感じ、いいアイディアを思いついた。

えっ、買いに行くって・・・。

でも、街中にたやすくいけないのではないか。

アスランは、彼女の言葉に驚くやら、嬉しいやらで言葉がみつからなかった。

「うん、買いに行こう。」

カガリは、アスランの様子を気にもとめず、一人で納得したように呟いた。