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癌/ガン 抗癌剤(通販)


抗癌剤―知らずに亡くなる年間30万人 (祥伝社新書 (001))
平岩 正樹
「手術がすべて」と思うなかれ
抗癌剤はここまで効く!
最先端医師が激闘の成果を完全公開!
〈内容の一部〉
●抗癌剤はなぜ効くのか
●「適量」は患者によって違う
●抗癌剤治療の技術料はタダ
●副作用を抑える薬もある
●日本産の薬を輸入する現実
●やっと始まった混合診療改正
●新たに承認される抗癌剤の数々
●私はけっして諦めない医者
●抗癌剤治療の標準薬一覧
ほか
<手術がすべてではない!最新抗癌剤の全貌を明かす>
「癌治療」=「手術」、「抗癌剤」=「副作用」という偏見・誤解はなぜ出来あがったのか。「癌と闘うな」という医師の発言が支持される現状に問題はないのか著者・平岩正樹は問いかける。
〈外科手術は一流だが抗癌剤治療は三流後進国〉〈日本で発明された治療薬が国内で使えない〉という医療実態を知らぬまま、年間30万人の癌患者がこの国で死んでゆく。最先端治療を施されずに。
「抗癌剤とは何なのか」「その種類と効力は?」「なぜ専門医がいないのか」「日本の医療向上を阻む壁とは」・・・・・・治療に見放された〈癌難民〉を受けとめ、あくまで闘い抜く「あきらめない治療」の第一人者がすべてに答えた福音の書! 抗癌剤はここまで進歩した!

がんを狙い撃つ「樹状細胞療法」 (講談社+α新書 83-3B)だれでもわかる最新のガン免疫療法―樹状細胞療法が切り開く近未来

平岩先生、ごくろうさまです。
「癌標準治療」だけでガンと戦う時代はそろそろ終わりが近づいています。
医学は日進月歩。時には違う視点でガンを見直すことも必要です。
免疫療法を知らずに亡くなる方が増えませんように。
あきらめない癌治療を実践する平岩先生には全く同感です。
本文P136にもありますように
-----
「するほうがよい」と科学的根拠のあることは、するに限る。
「しないほうがよい」と科学的根拠のあることは、しないに限る。
問題は「するほうがよいのか、しないほうがよいのか」まだ根拠のないことである。
根拠のある医療だけをしていればよいのなら、こんなに楽なことはない。頭をひねることもない。
-----
と言うことに尽きるのでしょう。EBMやガイドラインは確かに重要です。無視はできません。
しかし、全ての患者がその方程式に当てはまるわけではありません。
当てはまらない患者に対して「あなたは私の辞書に載っていないから、分かりませんし、知りません。」と言って憚らない医者が何と多いことか・・・
方程式に当てはまらない患者ばかりを診ている平岩医師の「平岩節」が本書にもあふれています。
クリニカルパスに乗っかる言わば「定食メニュー」の治療も必要ですが、「特注メニュー」の存在は医者も患者も知っておく必要があるでしょう。

癌治療に際してお勧めの一冊です。
癌は化学療法が良い適応疾患・病期もあるし、無意味な場合もある。

しかし、平岩先生は日本の癌医療費2兆円のうち70%以上が抗癌剤に垂れ流されているのを
容認しているのは
やはり製薬業界の広告塔・癒着が疑われる。

現在、「アガリスク」「お百度参り」と同じように再発・進行患者の精神安定剤として
余後延長効果のない非常に高価な抗癌剤が保険財政で大量消費されているのはいかがなものか。
 まあ賛否両論あるでしょうが、平岩さんは近藤誠なんかよりははるかにまともなこと言ってますよ。「症例報告にすぎない」と言われればその通りなんですが、一般人向けの本ですからねえ。

 「日本の外科手術が世界一」ということと、「高価な抗癌剤を使用しても病院(医者)がもうかっているわけではない」ということを明記しているのは、特筆されるべきことです。
これって、いわゆる症例報告だと思うのですが、みなさんいかがでしょうか。
データが全くないに等しいのです。

平岩先生は「癌は千差万別」なのだからとお逃げになりますが、
もう少しデータがないと通用しない(他の医者も振り向かない)と感じます。
平岩先生の考え方好きなのですよ、本当は。

欠点はたくさんあるのですが、第一番は(どなたかも仰っていましたが)
平岩先生に診察してもらえないことでしょう。
自分がそうなったときに頼れないのはどうもいけませんね。

以下、
・クロノテラピーの有効性。
・副作用に関すること(アセナリン無くなったのでガスモチンか!本当?)
・治療費の問題(彼の患者はおそらくお金持ちでしょう)等々、
問題だらけです。

他にも
〈外科手術は一流だが抗癌剤治療は三流後進国〉
外科手術が一流?誰が言ったのでしょう?ホントなら安心なんだけど(笑)。

〈日本で発明された治療薬が国内で使えない〉
そうなんでしょうけど効果あるの?
「「イレッサ」に(延命)効果なし 米医師ら学会発表、
臨床試験中止 2005年5月16日」と
もうほとんど風前の灯火なのですが・・・。



間違いだらけの抗ガン剤治療―極少量の抗ガン剤と免疫力で長生きできる。 (ベスト新書)
梅澤 充
【内容紹介】
抗ガン剤は毒薬です! 使いすぎると命を縮めます!
量が多すぎるから髪がぬけたり、ひどい嘔吐に苦しむのです!
現在日本で、日本癌治療学会やガン治療の中心的な病院が推奨し、実行してい
る標準的抗癌剤治療では、患者さんは辛い思いをするばかりで長生きできていない。
なぜなのか? 本書は20年来、ガン治療に当たる外科医が、日本のガン治療の問題点
や限界を告発し、大量の抗ガン剤で一時的にガンは縮小するけれど、正常な細胞まで
殺してしまい、結果、寿命を縮めている事実を明らかにします。さらに著者が試
行錯誤の末、考案した「極少量の抗ガン剤で免疫力を高める」治療法を受けている
患者さんたちが、つらい副作用に苦しむことなく長生きしている数々の治療実績を紹
介しています。患者さんのみならず、ご家族やガン年齢の方たちにもぜひ読んでいた
だきたい問題作です。

【目次】
1章 ガン治療の基礎知識
2章 抗ガン剤治療の嘘と真実
3章 抗ガン剤治療の実情と問題点
4章 抗ガン剤以外のガン治療(代替療法)
5章 デタラメな民間療法はなぜ流行る?
6章 極少量の抗ガン剤と免疫力で長生きできる!
7章 患者さんと治療効果の紹介

【著者プロフィール】
梅澤 充(うめざわ みつる)
1983年、慈恵医大卒業、同大大学院入学、同大学病院第二外科入局。87年、大
学院修了、医学博士号取得。同年、米国留学、89年、帰国後、町田市民病院外科勤務
開始。2002年、免疫治療クリニック勤務、近畿大学腫瘍免疫研究所非常勤講師。03
年、両職退職。現在、町田胃腸病院、さいたま市三愛病院勤務。外科認定医。消
化器外科認定医。消化器病認定医。乳癌学会認定医、日本癌治療学会会員、日本癌
学会会員。

【カバー袖より】
副作用に苦しまずに長生きしませんか?
現在の標準的な抗ガン剤治療の悲惨な真実に気付かれる患者さんも次第に多くな
り、現在私の行なっている治療を口コミで知り、あるいは雑誌などで見つけられ、
「標準的ではない抗ガン剤治療をして欲しい」と言ってこられる患者さんが増えてき
ました。
私の現在の治療が最善であるなどと、思い上がった考えは毛頭ありません。ま
た、標準的な抗ガン剤治療が最悪だとも思ってはおりません。
私自身は選択しないというだけです。
様々な考え方の治療法について、その真実を知った上で、ご自身に合った最善
の治療法を選択するべきであると考えています。
患者さんにはご自身の治療法を選ぶ権利があるのです。(著者) 副作用に苦しまずに長生きしませんか?抗ガン剤はガンも正常細胞も殺す!抗癌剤と免疫力で延命効果増大の新治療法を問う!ガン治療革命。


・本書に対してだけでなく,代替治療に対して科学的根拠がないという批判をする人がよくいます。しかし,裏付けなどがん患者は待てません。裏付けがある方法,効く可能性が高い方法を最優先するのは当然です。しかし,効く治療が何かが全く分からないという場合が末期がんでは普通です。その場合に,体に悪くなさそう,お金がかからなそう(科学的根拠がない治療を退けるべき理由は,詐欺に遭うことを防ぐ点に最大の理由があります)という失うものが小さい手法で,効果がありそうなものは何でも試すべき…など,現時点でがん患者が取るべき最善手を知る手がかりになる本です。
・ただし,注意点がいくつか。まず,本書に書いてある方法も,効く可能性の方が低いということは頭においておきましょう。低容量抗がん剤を試して,何の治療効果も出ていない人もたくさんいます。過度の期待はしない。効くかも知れないという程度です。
・また,同じ治療を受けるなら,優しくて親切にしてもらえる,そのためにはある程度空いている医院で治療を受けた方がよいでしょう。末期がんの状態で,梅澤先生に,「あなたに施す治療法はありません」など言われたら,患者の心は深く傷つくでしょうから…。
医者ではあるが自分の経験だけで科学的な根拠のない治療の羅列のように思えます。癌治療と言うよりは新興宗教に近いようなうさんくささを感じる内容です。少ない抗癌剤を使用したから癌の増大を抑制しているのか否かの検証もなされておらず、全ての主張は本人の経験、感覚によっています。もう少し科学的なデータを出してから出版すべきです。わらわもすがる癌患者にとっての駆け込み寺的な内容です。逆に言えば、害のない抗癌剤の量が精神安定剤になっているのかもしれません。
根治しないレベルまで進行したガンの場合、どういう治療をして行ったら良いのだろうか?
今の標準治療だと癌を縮小することに重きが置かれ、延命出来る長さには触れない事、実際には抗ガン剤の量が多すぎる為に苦しい副作用に苦しみながら、正常な細胞が死んでしまい免疫が落ち、結果的に何も治療しなかった時より2?4ヶ月程度しか延命出来ていないという事実。抗ガン剤で癌を縮小させる事と、延命出来る時間が比例しない事実をデータで示しています。これらは今後の医療にとって大切な視点です。延命にならないかも知れないのに、抗ガン剤で癌を縮小した、しないで一喜一憂し、それが延命と全く関係ないとは・・・。その事実は確かに医師はまず口にしない。
この本は「ガンは増大さえしなければ、今の状態は維持出来る」という考え方で、抗ガン剤を少量に抑え正常な細胞を殺さないようにし、薬の量を少量で調整しながら5年も生きている方の話など、希望が見えます。
実際にはケースバイケースなのでしょうが、ガンは消えなくても増大しなければいい、という考え方は目から鱗、これからの医療に取り入れて貰いたいと思いました。セカンドオピニオンを受けてみたいと思う考え方でした。星5つでも良かったのですが、偏っているかどうか素人には判断出来ないので4つにしました。
医師の著書であるにもかかわらず、非常に患者やその近親者の立場に立った目線で書かれていますので、患者本人や、患者の身体的なことや生き方の個性を熟知している近親者にとって、大変納得のいく内容だと思います。特に、ひどい副作用がありながら抗がん剤による現時点での標準治療に(仕方なく)甘んじている、という方には、一読の価値大いにあり、です。

父にガンが見つかってから4年余り、手術、抗がん剤治療を経てきたので、ある程度の知識はあったものの、この度再発にあたり、あらためて本やネットで勉強しなおしていますが、これを読み、エビデンスや奏功率の定義や位置づけ、そして抗がん剤や免疫治療、健康食品に至るまでの位置づけがクリアになり、今自分たちがすべきことが見えてきました。

がん患者の人生や個性に重きを置きながら、一歩下がってより客観的にガン治療を捉えている、とてもバランスのとれた良書であり情報源である、と思います。
本書は、治療法の本では無いです。 がんを治すとかどう言うことか? いったい天寿を全うするとは何のか? を考えさせてくれます。

10数年前に母親を白血病で亡くしましたが、その時の副作用はすさまじいもので、よく耐えた、と思いましたが、結局すぐに再発して逝きました。 この時に、こう言う副作用を出してまでの治療とは何なのか? もし寿命が伸びるとしても、何ヶ月レベルではないのか? またそれにどう言う意味があるのか? と疑問に思っていました。 また、最後は「がんは治したが患者が死んでしまった」みたいな状況であったと記憶しています。

今回また近親者が、似たようながんにかかり、本書を読みました。 最近は、医療全体に、QOLを重視する傾向があって、この病院(大阪の最大手の病院)では、副作用が出すぎたら、抗がん剤を減らします、と言う事で現状では減らした抗がん剤治療に、通院しています。

進行が速くない種類のがんなので、余計にがんと共に生きる、と言うことに対して決断を迫られます。 治し切れないと言われている種類のがんですが、徹底的に治すのか、ほどほどに症状が出ないようにして、出たらまた考える、みたいな方針で今は治療中です。

2回目の抗がん剤の点滴のあくる日に、退院! と言われて逆にまごつきました。 これを徹底したのが本書のやり方です。 アメリカでも、入院費が高額のせいもあって、だいたいの抗がん剤治療は通院でやるようです。


いずれにしても、がんを徹底的に治す、と言う治療方針より、共に生きて、天寿を全うする、と言う考え方に、世の中全体が向いているような気がします。 その方向をややラジカルに主張するのが本書です。






研修医・看護師・薬剤師のためのまちがいのない抗癌剤の使い方―抗癌剤を毒薬にしないために
東京都立駒込病院化学療法科



医者に聞けない抗癌剤の話―癌とわかったらすぐ読む本
平岩 正樹
生きがいをもって、家族とともに1日でも長く元気に暮らすための、患者が主役の癌治療。新データと、新しいタイプの抗癌剤「分子標的治療薬」の章を追加してさらに充実。 家族と共に一日でも長く元気に暮らすためには、自分自身で抗癌剤治療について知っておく必要がある…。患者が主役の医療を目指す専門医からの、「癌難民」にならないためのメッセージ。99年刊の増補改訂版。

著者がいまだ副作用の吐き気止めとして「アセナリン(もう売ってないのですけど・・・)」を挙げているのは増補改訂版とは言え、2004年現在不適切と言わざるをえない。本書の信用性を落とすだけだと思います。患者側は必死なのですから気をつけてほしいものです。


抗癌剤による末梢神経障害への対策―癌患者のQOLアップのためのハンドブック
畠 清彦
末梢神経障害を中心に、生じる抗癌剤の種類や頻度、診断、程度、生じた際の抗癌剤の休薬や中止、対策、患者への説明や対応を、まとめた手引き。



看護師のための抗癌剤取り扱いマニュアル―曝露を防ぐ基本技術

石井 範子
秋田大学医学部保健学科看護学専攻基礎看護学講座・教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



ドクター平岩正樹の抗癌剤治療がよくわかる本
平岩 正樹
知らずに恐れていては助かる命も助からない。標準治療から最新治療まで、抗癌剤治療を解説。NCI(米国国立がん研究所)の抗癌剤ガイドライン付。癌難民にならないための必読書。

抗癌剤知らずに亡くなる人30万人と内容一緒です。間違って買わないようにしましょう。それに同じ内容の症例ばかりってことは、結果の出ている人が本当は少ないんじゃないでしょうか。
父が癌になり、この本を手に取りました。
抗癌剤といえば、嘔吐や脱毛など副作用が強い割には
奏功率が低いというあまり良くないイメージがありましたが
この本を読んで抗癌剤に対する認識ががらりと変わり、びっくりしました。
抗癌剤はその人に合った使い方をすれば副作用は少なく
効果も高くなるそうです。ですから、抗癌剤治療を行うにあたっては、
告知を受け積極的に治療に取り組むことが大事だと学びました。


抗がん剤・放射線治療と食事のくふう―症状で選ぶ! がん患者さんと家族のための (がんよろず相談Q&Aシリーズ)
静岡県立静岡がんセンター
静岡がんセンターに寄せられた患者さんや家族の声を生かし、「食欲がない」、「吐き気がある」など食事に関する11の症状別に、一口でも多く、おいしく食べられるメニューを176品紹介します。料理は症状別や写真で検索できるので、患者さんが食べられる料理、食べたい料理がかんたんに見つかります。
また、症状にあわせて医師、看護師、栄養士のそれぞれの立場から生活や食事のアドバイスも収載して、がん患者さんの生活全般をサポートします。 こうすれば食べられる!?静岡がんセンターの患者さんに喜ばれたメニューを紹介。

抗がん剤を投与してから、体調が悪かったり、味覚が変わったり…
そんなガン初心者の悩みをこの本のコラムが解決してくれます。

食事レシピも症状別で選ぶ、写真で選ぶなど、大変親切なカテゴリー分けで、
レシピ内容も冷凍食品を使ったりと簡単なので、
体調悪くても無理なく作れます。

ガン関連の本で、一番「買ってよかった」と思えた本です。
手術が終わり抗がん剤投与を予定しています。病院で様々な副作用の説明を受け不安が募るばかりでしたが、この本を手にして驚きました。症状によっての対処法がわかりやすく書かれていてアレンジもしやすそうです。家族と一緒に読む事により皆で病気に立ち向かう意識が芽生え始め不安が和らぐ気がしてきました。体調が安定している時期にこの本を手にして良かったです。

放射線治療や化学療法で食事を取れずに困っている家族にぴったりの一冊。知らなかった副作用の症状とそれに対する食事の一工夫がいっぱいです。事前に知っていればうまく立ち向かえると思います。
難しい理屈抜きで、症状別に食事の紹介があるシンプルなつくりで実践向きかも。メニューや味付けは個人の好みや体調によってアレンジすればいい(と読めた)というアドバイスも、押し付けがましいところがなくて、どれ試してみようかという気になる。
母と二人暮らしの四十代男性です。母が放射線治療をしているのですが、いつも胸やけするらしく、「食べなきゃダメだよ」と言ってもほとんど食べてくれなくて途方にくれてました。先日朝日新聞でこの本のことを知り、ダメもとで書店で購入しました。早速家で作ってみたところ、あれだけ食べられなかった母がゆっくりですが食べてくれました。しかも「おいしい」って。レトルトなんかも活用できるのも嬉しいです。明日は何を作ってあげようか、今では食事の時間が楽しみな毎日どす。


S‐1誕生―国産初の世界レベル抗癌剤開発秘話
白坂 哲彦
最初の実験台は自分だった!患者にやさしい飲む抗癌剤は、こうして生まれた。 抗癌剤開発は癌を消滅、ないしは縮小させる可能性のある化合物を合成し、様々な角度からテストする作業。抗癌剤開発を天職とする著者の半生とともに、経口抗癌剤S-1を考案してから世に送り出すまでを綴った一冊。

著者も自画自賛と開き直っているのだから、それはそれでよいかも。
「国産初の世界レベル抗癌剤」?著者も本書で「師匠筋」と認めている梅沢先生のBLMや秦先生のMMCは、「世界レベル」とは著者は認めていない訳だ。成程、弟子は師匠を超えた?ならばCPT-11やL-OHPは?
FT-207に関する発見時や開発時のエピソードは、過去に関係者への取材に基づく書籍があり、完全な間違い(あるいは著者の思い込み?)も多い。BOF-A2への言及も、弟子としてどうなのかといった後味の悪さが感じられた。
更に本書は、物語として読む分にはよいのであろうが、薬事法的には問題があり、丸山ワクチン級のやばさが露見している。著者が基礎研究者なだけに、単なる自慢話で済むだろうと考えていることが大いに疑問。真実であっても法律違反を自白しているようなもの。これを美談として読む読者への影響(「医薬品の開発ってこんなものなんだ」と思われる)が心配。
国産初の世界レベル経口抗癌剤TS-1(ティーエスワン)の開発ストーリー。

やや自画自賛的な部分はあるが、専門用語や化学式などは極力排除し、語り口で書かれた内容なので、一般の方でも読みやすかろう。

開発段階での、会社内での足の引っ張り合いや医者による低評価(悪意は無いにせよ)など、はらわたの煮えくり返ることも多々あったと思うが、後味悪くなく、さらりと書いているところが好感が持てる。

作者自身が前書きで述べているように、「抗癌剤開発というと、製薬メーカーがカネの力にものを言わせて医者を抱き込み、悪いデータが出ないように工夫するのは常識、と思い込んでいる方があまりに多い」のだが、マスコミ操作によるそのような誤解を解くうえでも、貴重な一冊である。



特効薬 疑惑の抗癌剤 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション キ 6-1 )
霧村 悠康
認可間近の経口抗癌剤MP98の第三相試験中、末期肺癌患者が喀血死した。一見、彼の死は当然のものと思われたが、主治医の
倉石祥子だけが首を傾げた。同薬の副作用がないという触れ込みに疑問を抱いた彼女たちは、認可差し止めに動きだす。
その一方で、謎の殺人事件が発生し……。
製薬会社、大学病院他、新薬認可を巡る思惑と深い闇を描き出した、『摘出 つくられた癌』『細菌感染』『昏睡 かくされた癌』
の人気作家による書き下ろし医療ミステリー新シリーズ第一弾!

霧村悠康 乱風 & 祥子シリーズ好評既刊
『 特効薬 疑惑の抗癌剤 』 本書
『 死の点滴 』
『 ロザリアの裁き 』
『 黒い研究室 』
( いずれも二見文庫 ) 認可間近の経口抗癌剤MP98の第三相試験中、末期肺癌患者が喀血死した。彼の死は当然のものと思われたが、主治医の倉石祥子だけが首を傾げた。同薬の「副作用がない」という触れ込みに疑問を抱いた彼女たちは、認可差し止めに動きだす。その一方で、関係者が次々と殺されていき…。製薬会社、大学病院、新薬認可を巡る思惑と深い闇を描き出した、人気作家による書き下ろし医療ミステリー。

医薬品開発を取り巻く環境描写が時代遅れ。4,50年前のよう。
いまどき、コンパニオン呼ぶ製薬会社なんていないし…。
今のGLPでは、実験ノート捨てたりデータの改ざんとかまずできないんですけどね。
それに長期毒性の結果なしには申請もできないのに…。
最近世間を騒がせた抗がん剤をネタに取り入れてる割には、治験や製造販売の申請手続きを取り巻く環境が十分に調査されておらずいい加減な情報だけで組み立てられた小説なので、面白くなかったです。リアリティが全然なかったです。

治験をこんなふうに理解している医師が多いから、日本の治験が進まない=良い薬がなかなか世に出ないってことになるんだろうな。
期待して買った小説だっただけに、すごくがっかりでした。
霧村氏の作品はこれが初めてですが、読み進むにつれ引き込まれました。
医療については素人ですが、今や3人に一人以上が癌になる時代に、
新薬認可を舞台に実際にあるだろうと想像できる内容で楽しく読めました
ただ、ラストに関しては、少し描写が甘く、そうなって欲しいという
要望は叶えてくれてますが、やや不満が残りました。

現役医師の面目躍如で、本筋の医学サスペンスは秀逸。
しかし周囲を固めるミステリ部分は、犯人、殺害方法、捜査過程
など全てにわたりお粗末。
若い男女の主役の扱いは無駄なエピソードも含めて平板であり、
魅力を感じない。
商業作家として2足の草鞋を履くには相当の修練が必要と感じる。
製薬会社を舞台に新しい薬の開発にからむ陰謀、
金、捏造がありありと表現されています。
あくまでも新薬を発売し、大儲けをしたい会社。
あくまでも患者を第一に考えた真摯な医者の姿勢。
少々欠陥があっても売りたい薬。

時々病院で見かける製薬会社の営業マンの姿が
浮かびます。
スリルがあり、非常に読みやすいのですが、無理やり
終わらせたかのような、意味不明な結末にちょっと
イラつきました。今後の成長に期待します。
著者は医者。文章はまだまだかと思われるが、取り扱う内容は医者ならではというもの。
ノンフィクションであると断りがあるが、明らかにモデルとなった企業や規制当局、大学教授等が伺える。メーカーと規制当局との癒着や不透明な現金の流れは当然あるだろう。
また、新薬開発において癌については特別で、癌死と副作用死との区別が困難である。
副作用のない薬は恐らくない。
Iressaが経口抗がん剤で副作用がないといわれたが、間質性肺炎が起こるということで注意喚起となり、幸いにもまだ使用できる。
癌で残された時間を病棟ですごすことではなく、家族の元、あるいはライフワークに取り組むことができるという点は一切報道されていないのが不思議なくらい。
生きている時間の長さだけが問題ではなく、どのように生きるのかが問題ではないのか?

薬ができるまでのことは一般市民は知らないであろう。
これはぜひとも映画化されて欲しい。


Last updated:Wed May 26 03:43:09 JST 2010