19.リバースプロキシ設定(2) … 設定ファイル"httpd.conf"の修正


(1) "Apache"の"conf"フォルダ下の"httpd.conf"ファイル(*1)をメモ帳等で開く。

*1 ver.2.2.22の場合は"C:\Program Files\Apache Software Foundation\Apache2.2\conf\httpd.conf"

(2) 以下の行の先頭の"#"(コメント記号)を削除してプロキシモジュール"mod_proxy.so"と"mod_proxy_http.so"を有効にする。

#LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so
#LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so

 ↓

LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so
LoadModule proxy_http_module modules/mod_proxy_http.so

(3) 続けて以下の行を追加する。

#
# Add for Reverse Proxy
#
ProxyRequests Off
ProxyPass / http://localhost:5510/
ProxyPassReverse / http://localhost:5510/

この設定によって、外部から"https://ホスト名/"のURLで、インストール先PCのドキュメントルートディレクトリ"/"にアクセス要求があった場合に、その要求が"http://localhost:5510/"に転送されることになる。

"http://localhost:5510/"の部分には、EDCBの"EpgTimerSrv.exe"のブラウザモード動作時のURLを記述する。ポート番号をデフォルトの"5510"から変更している場合は適宜書き変える。

補足 … "ProxyRequests Off"の意味について。

"ProxyRequests Off"はLANから外部にアクセスする際のプロキシ(通常のフォワードプロキシ)としては動作させないという意味になる。

参考1 … EDCB録画サーバーを別のPCで動かしている場合。

EDCB録画サーバーを別のPCで動かしている場合は"localhost"部分に、そのPCのホスト名もしくはIPアドレスを記述する。

 例 

 
              ┌─ host1 ─┐ ┌─ host2 ─┐
┌───┐   ┌───┐ │ Reverse  │ │┌────┐│
│Client│──→│Router│→│ Proxy   │→││ EDCB ││
└───┘   └───┘ │ Server  │ │└────┘│
              └──────┘ └──────┘
 

ProxyPass / http://host2:5510/
ProxyPassReverse / http://host2:5510/

 例 

 
              ┌ 192.168.0.1┐ ┌ 192.168.0.2┐
┌───┐   ┌───┐ │ Reverse  │ │┌────┐│
│Client│──→│Router│→│ Proxy   │→││ EDCB ││
└───┘   └───┘ │ Server  │ │└────┘│
              └──────┘ └──────┘
 

ProxyPass / http://192.168.0.2/:5510
ProxyPassReverse / http://192.168.0.2:5510/

参考2 … EDCB録画サーバーを複数の別PCで動かしている場合。

EDCB録画サーバーを複数の別PCで動かしている場合は、以下のように記述することで、URLによってアクセス先サーバーを振りわけることができるようになる。

 例 

 
                        ┌─ host2 ─┐
                        │┌────┐│
                      ┌→││ EDCB ││
              ┌─ host1 ─┐│ │└────┘│
┌───┐   ┌───┐ │ Reverse  │┘ └──────┘
│Client│──→│Router│→│ Proxy   │
└───┘   └───┘ │ Server  │┐ ┌─ host3 ─┐
              └──────┘│ │┌────┐│
                      └→││ EDCB ││
                        │└────┘│
                        └──────┘
 

ProxyPass /Srv2/ http://host2:5510/
ProxyPassReverse /Srv2/ http://host2:5510/
ProxyPass /Srv3/ http://host3:5510/
ProxyPassReverse /Srv3/ http://host3:5510/

上記の例では、以下に示すURLをクライアントPCのWebブラウザに入力する事で、ホスト"host2"と"host3"のそれぞれのPC上のEDCBサーバーに個別にアクセスする事ができるようになる。

クライアントPCのWebブラウザのURL欄 接続されるサーバー
https://foobar.dip.jp/Srv2 ホスト"host2"のEDCBサーバー
https://foobar.dip.jp/Srv3 ホスト"host3"のEDCBサーバー

(4) "httpd.conf"を保存してメモ帳を閉じる。