このたび、日本高次脳機能障害学会(旧失語症学会)より、第10回長谷川賞を受賞しました。
長谷川賞とは、高次大脳機能に関し優れた業績をあげている若手研究者に対して贈られる
「論文賞」です。大変名誉なことで、私自身、とても感激しています。
受賞対象論文のタイトルは、「後出し負けじゃんけん時の補足運動野の役割」というもので、高次
脳機能研究という雑誌に掲載されています。簡単に説明いたしますと、後出しの「負け」じゃんけ
んは、意外と難しい動作で、その時の脳活動は、「あいこ」じゃんけん時と若干異なっているとい
うものです。functional MRIという解析法で、詳細に調査しました。
この研究は、小川脳機能研究所の小川誠二先生、神波雅之先生、共同演者の加藤元一郎先生
等のご指導・ご教示の賜物ですが、なんといっても、研究に参加してくれた被験者の方々のご協
力があってこそのものです。この場を借りて、深く御礼申し上げます。
今後も、この賞に恥じぬよう、研究に精進して参ります。
2007.11.26