ついに、掲載されました。
脳梗塞の発症と気象に関する論文です。
脳梗塞には、主に、脳塞栓と脳血栓の2種類があります。
脳塞栓は、心房細動などが原因で比較的大きな血栓(塞栓といいます)が
心臓から脳へと飛んで脳血管が閉塞して脳梗塞になる病気です。
脳血栓は、主に動脈硬化が原因で脳内の動脈が徐々に詰まって
脳梗塞になる病気です。
以上のように、脳塞栓と脳血栓は発症メカニズムが明らかに異なるのですが
そもそもなぜ人間に血栓が突然できてしまうのかはわかっていません。
そこで、公立福生病院に救急搬送された150例の脳梗塞患者のデータを
脳塞栓と脳血栓に分けて、それぞれの発症の違いを分析しました。
結論をいえば、いずれも人間の生活リズムや気象条件と関係がありそうです。
午後11時~午前5時の就寝時間帯には脳塞栓が、起床後の午前6時台には脳血栓が、
それぞれ発症しやすいことがわかりました。
また、「その他高気圧型」の気圧配置の際に、脳血栓が発症しやすい
ということも判明しました。
さらにデータを集めて、次回は英語論文にチャレンジしようと思います。