Guitarist が 好 き !! |
・・・と言っても、いわゆる華麗なテクニックと泣きのギターソロを披露するよう な? あるいは超絶速弾き技巧派のような? ギタープレイヤー専門雑誌の常連さんとかではないのです。自分でもこのギターの何が好きなんだろう、何故この 人なんだろう、ってうまく言えないけれど、ある人に「あなたはリフ系のギタリストが好きよね」と言ってもらってそれで「ああ、そうかも」と思いました。 その音が聞えた瞬間、「あっ、彼のギターの音!」・・・そんな風に感じる独特の味が好きなのかもしれません。。。Guitarが好きだから、Guitar が聴きたいから、そんな時に手を伸ばすアルバムを集めてみました。 (Apr. 2004) (文中のリンクをクリックすると、Amazon.co.jpなどのリンク先へ飛びます) |
Desert
Road / Justin Adams Justin Adamsが参加したアルバムのリストです。>> |
いきなりマイナー
な人ですが、ギタリストとの出会い、としてはわりと衝撃的だったので・・・ ジャスティン・アダムスのギターを初めて聴いたのは、ロバート・プラントのソロアルバム「ド リーム・ランド」を聴いた時です。このアルバムについては前に「セイレーンを 歌う・・」というページで書きました。そのライナーノーツによれば、「北アフリカならではの3弦楽器などもプレイするギタリスト」と書かれてい て、Zep時代からアラブ圏や北アフリカ圏のサウンドを取り入れていたプラントが好みそうな、乾いたノスタルジーを感じさせるギターが印象的でした。 この「Desert Road」でも[three strings n'goni (ancient African predecessor to the banjo)]・・(3弦のバンジョーの先祖みたいな楽器・・n'goni・・)の他、民族楽器らしきものの名前がいくつも書かれています。この輸入盤を買ったときのパッケージには<UKのラ イ・クーダー>と書かれたシールが貼ってあって、たしかにライ・クーダーも、「パリ・テキサス」などの映画では乾いた中西部の音を奏でていたし、その後は 南米の音を取り入れて演奏していますね。 一方、ジャスティン・アダムスの方は、実際に北アフリカの砂漠を訪れたり、マリの音楽祭で演奏したり、アフリカ のサウンドをずっと追い求めて来たことがライナーに書かれています。ヴォーカルの入っているのも、インストの曲もあるけれど、彼のヴォーカルさえもなんだ か乾いた砂漠の風のように、肌にも、耳にも、まとわりつくことなく、弦楽器の中にさりげなくまぎれています。(それはロバート・プラントの、ハイトーンで ありながら年齢を重ねて少ししゃがれた声が、ジャスティンのギターに合うのと同じ感じ) 音色、といいますが、音には色ばかりでなくて、温度や、湿度や、大地の色や、風とか空のようすとか、そん なさまざまなものまで感じさせる力があるのは何故なんでしょう・・・ 彼のギターや弦楽器が、バックのシンプルな打楽器と共に奏でる音は、このアルバム ジャケットのような褐色と黄色の、アフリカの大地と砂漠の音。そして、それは人間の生命の源の地だからなのか、私が湿度にめっぽう弱い体質のせいなのか、 もしかしたら、私の前世は、あの背のひょろ高いマサイ族だったのか(笑)、私はアフリカの音になぜかDNAレベルで惹かれるものがあるような気がします。 「In Africa, music is not rarified, it is part of life.」(アフリカでは、音楽は高尚なものじゃなくて、<Life>の一部なんだ)というジャスティンの言葉が書かれていました。今作以外にもまた彼 のソロワークが聴けるといいなと思います。 |
セ イリング・トゥ・フィラデルフィア/ マーク・ノップラー 試聴は輸入盤で>>Sailing to Philadelphia [HDCD] Missing...Presumed Having a Good Time / The Notting Hillbillies |
お二人目はマーク・ノップラーさんです。言わずと知れたダイ
アー・ストレイツのギタリストです。 78年にあの「悲しきサルタン」のギターを聴いた瞬間に引き込まれてしまった人は多いことでしょう。一度聴いたら忘れられないというのは、こんなギター のこと。 ノップラーさんのソロ活動は殆ど知らなかったのですが、何年か前に「The Notting Hillbillies」というバンド名でノップラーさんが作ったアルバムを聴き、以来、愛聴しています。これはカントリーというかトラディッショナル音 楽のアルバムで、でも泥臭い感じのアメリカンカントリーとはやっぱり違って、英国の片田舎の感じです。(ノッティングヒルですものね) ちなみに、この「Missing...」のラストに入っている「Feel Like Going Home」は仲井戸Chabo麗市さんも、レパートリーにしていらっしゃる曲。郷愁ただよう美しい歌。 さて、「Sailing to Philadelphia」は、音楽による世界の旅、のようなアルバム。1曲目で、いきなりあのダイアー・ストレイツを髣髴とさせる細かいピッキングのギ ターで、うっわぁ、、、と胸を掴まれます。そしてカントリー風あり、マリアッチ風あり、と、なんだか音のロードムービーのような、ひとつひとつの曲が一編 の映画みたいに情景の拡がりをもった素敵な曲たちなのです。Voのゲストには、これまた素敵なジェイムス・テイラーさんと、ヴァン・モリソンさん。 ぼそぼそと歌うノップラーさんのVoも大変味があって、その歌の合間に例のひょろひょろほわほわ、、、の、美しいギターが爪弾かれます。感じはクラプト ンさんみたいに、力を抜いた感じで、でも素晴らしい演奏、なのですが、クラプトンの独特のブルースの匂いとはまた違って、不思議と乾いたロードムービー風 (という形容しか出てこなくてすみません)。これが大好きなのです。 歌詞もどれもすごくドラマチックなんですよ。こんなギターと歌をノップラーさんが聴かせてくれるパブがあって、週末の夜、じっと耳を傾けながら、たった ひとりでお酒が飲めたら素敵だろうなぁ。。。 |
Mick Ronson (ミッ ク・ロンソンのアルバムリスト>>) ジーン・ジニーが入っているアルバム>>Aladdin Sane [30th Anniversary Edition] / David Bowie Hard Rain/ Bob Dylan Bustin' Out / Pure Prairie League アルバムの解説はこちらに載っています>> Play Don't Worry / Mick Ronson The Rolling Thunder Revue/ Bob Dylan Transformer(トランスフォーマー+2) / Lou Reed |
・・・ミック・ロンソンさんの事は全然知らなかったんですよ
ね・・・25年以上もロック聴いてきたのに・・・でも本当は知らなかったのは名前だけで、ずーーーっと昔から彼のギターは聴いていたはずなんです。 たぶん一番最初の印象に残るギターはBowieと一緒の時の「ジーン・ジニー」で弾く、ン、ジャッジャッ、というのと途中のデデデデデデデ...デデ ン、というトレモロみたいな奏法でしょう。あの奏法が、Televisionのトム・ヴァーラインへ移って(だってFrictionなんて完全にパクりだ もん)、それからU2のエッジへも移っていったんじゃないかなあ。。でも、金髪&白いハイソックスのロンソンさんは、私にはあの当時のギタリスト、エン ジェルとか、スウィート(がいましたよね?)の人たちと区別がついてませんでした、たぶん。 ミック・ロンソンが、70年代にボブ・ディランとローリングサンダー・レビュー・ツアーを廻っていた頃も、アルバム「Hard Rain」で彼のギターに出会っていたのですね、きっと。。そしてルー・リードの名盤「Transformer」でも。。。 のちにThe Yellow Monkeyを通じて、そんなミックの過去を溯ることになって、なんだか全然ミックの存在に気づかなかった事が馬鹿みたいと言うか、悔しくて、と言うか、 それでミック・ロンソン関連のアルバムが一杯集まってしまいました。 ここではまず、ロノ(ミック)が関係した知られざるアルバムを。 まず「Bustin' Out」は、アメリカのカントリーミュージックのバンド、Pure Prairie Leagueの1972年のアルバム。ミックはギターとアレンジで参加しています。なんとミックまだ25、6歳です。 のちにミックのセカンドアルバム「Play Don't Worry」(75年)でワイルドに演奏している「Angel No.9」の原曲は、このPure Prairie Leagueの曲なのですね。「Bustin' Out」のCD自体にはミックの名前は全然クレジットされていませんが、聴けば、「うん、これミックのギター!」とわかる部分がありますよね?(確かめよ うがないけれど…) たとえば、'02年にやっとCD化されたディランの「The Rolling Thunder Revue」を聴いても、1,2,3曲目あたりを聴けば、「うっわぁぁぁ、これミックのギターだぁ」と感じますものね。なんなんでしょう、あの独特のワイ ルドさと艶っぽさのギターは。(早くちゃんとDVDで見せてよ、ディラン!) 話逸れました、、この「Bustin' Out」のもうひとつの魅力は、ミックのストリングスアレンジ!ルー・リードの「Perfect Day」で聴かれる素晴らしいストリングスに負けない感 動的なアレンジがラストの曲で展開されます。それまでほのぼのしたカントリーが続いてきて、このラストの「Call Me, Tell Me」という曲の、軽快なんだけれどもドラマティックなストリングスは、涙出そうになります。「音 棚」のコーナーの、 Andi Sex Gangのところにも書きましたが、ロノのアレンジ力は天才! やっぱり素晴らしいです。 (Apr. 2004) |
The Secret Sessions Indian Summer / Mick Ronson Yui Orta / The Hunter Ronson Band Heaven and Hull / Mick Ronson |
ミック・ロンソンさん・・・その2。 イアン・ハンターさんと一緒だった時代のミックの姿が見たいなあ、見たいなあとずっと思っているのです。(Hunter Ronson Band: BBC Live in Concert などで、本当に楽し そうに弾いているのが感じられるので) この「The Secret Sessions」のCDでは、1曲だけ、ハンターさんの曲、「The Outsider」のセッション風景が映像で見られます。Vo & Drは元Mountain の Corky Laing、 Bass はFelix Pappalardi(こちらも元Mountain)、Keyが Ian Hunter、G が Mick Ronsonというメンバー。もともとこのアルバムは1978年に録音されて未発表だったものが99年に発表になったそうです。ハモンドオルガンでTodd Rundgrenが、ギターで Eric Claptonが1曲参加しているのも、まさにシークレットセッション。 「The Outsider」の映像は古いせいなのかかなり状態が悪くてノイズが入ったりぶれたりしてるのですけれど、椅子に腰掛けたまま、煙草を指に挟んじゃった りして、なんでもないような顔していいギターを弾いているロノの姿が何ともいえません。私はここで聴けるハーモニクスが大好き。 余談ですが、このアルバムはザ・バンドのリチャード・マニュエルのスタジオでもレコーディングが行われたのだそう。ジャケット裏面のクレ ジットには、マニュエルと、それからこちらもザ・バンドの良き仲間だったハーモニカプレイヤー、ポール・バターフィールド、そしてパパラル ディ、ミック・ロンソンと、、、今は亡き名アーティストである彼らに、このアルバムを捧げる、と書かれています。(みんなもういないのが淋しいです) ギタリスト、ミック・ロンソンの魅力は何…? それは上手く言えないけれど、彼が作ろうとしていたアルバム「Indian Summer」で 感じられるアメリカ中西部の荒野のような、そんなワイルドであっけらかんとした持ち味のギターがある一方で、「Yui Orta」の中のイ ンストゥルメンタル曲「Sweet Dreamer」や、最後のソロ「Heaven and Hull」の「Midnight Love」のように、余りにせつなくて美しすぎるギターがあって、、、両極端であるようでいて、必ずどこかにミックのギターに備わっているロマンティック な艶、、、。そこなのかなあ、と思います。 そして女性ヴォーカルとして私のいっちばん憧れの魅惑ヴォイス、クリッシー・ハインドともデュエットしたり、あのモリッシーか ら、ボブ・ディランから、ゴスロックのAndi Sexgangまで結び付けてしまう音楽性の高さ。こういうものが評価されて、きっとまたミックがギターを弾いている新たな映像が、いつか見られるはず だ・・・と信じているのです。 |
Robbie Robertson / The Edge Robbie Robertson ラスト・ワルツ〈特別編〉 (DVD) ラ スト・ワルツ 完全版(CD) |
さて再びリフ系のギタリストへ戻って・・・リフのギタリスト、と言えば、間違いなくU2のThe Edge!!! 明日死ねと言われたら、もしくは核ミサイルが今ここへ迫って来ているのだとしたら絶対にぜったいに聴くのはU2だ!とかねがね思っているので、エッジの ギターが聴きたければ勿論U2のアルバムを聴けばいいのです。だからここでは紹介しません(笑) そのU2と、上でちらっと名前が出た<The Band>のギタリスト&コンポーザーだったロビー・ロバートソンとのコラ ボレーションが聴ける貴重な作品。ザ・バンドが終りを告げて、長い時間を経過してからの87年、ロバートソンの初めてのソロアルバム「Robbie Robertson」。 ジ・エッジのギターは、ボノのもうひとつの魂の声、とでも言えるような<魂の響き>だと思うのですが、ロバートソンのしわがれ声と、この頃まだ若きボノ の少しかん高い声に、エッジのギターが絡む。それを聴いていると、三者の<魂の声>が、ネイティブアメリカンの太古から伝えるリズムや精霊への歌声に重な り合ってくるような気がします。ソロになってからのロバートソンは、ザ・バンド時代の米南部のブルース色からは離れて、自身のルーツであるネイティブアメ リカンを意識した音になっていくのですが、アイリッシュのボノの叫びと、エッジのリフレインが不思議とロバートソンの持つネイティブアメリカン的なものと 絶妙に合っていて・・・やはり<魂の響き>という点で共鳴するのか、と。 ロバートソンはダンサブルなサウンドに対しても素晴らしいセンスを持っていて、↑のルーツ的な音と、先鋭的な音がMixされたとてもとても完成度の高い アルバムなのです。(このアルバム、廃盤になってしまいそうかも・・・是非、残ってほしいもの) ギタリスト、ロバートソンについては・・・、ソロになってからロバートソンは、The Band時代のあの独特のコキコキカキカキ、とい うギターを弾いてくれなくなってしまいました。あれ大好きだったのに。。。でも永遠の名作「ラスト・ワルツ」を観れば、ピンクのスカーフを 伊達に引っ掛けたロバートソンが、めちゃめちゃ嬉しそうに楽しそうに、ギターを弾いている姿に出逢えます。それでギターをコキコキ言わせるたびに、こちら の胸はキュンキュンと疼くのです(泣)。 The Bandの曲はどのアルバムのも好きだけど、ロバートソンのギターを観るなら、やっぱりDVDで!(ここでギターを弾くディラン、ニー ル・ヤングも、余りにもあまりにも格好良いんですもの) |
Johnny Winter Best of Johnny Winter [Columbia/Legacy] 永遠のブルースマン |
アメリカに話が移ったところで、、、、なぜかジョニー・ウィンター&エドガー・ウィンター兄弟。 と言っても、このおふた方については全然詳しくなく、ずっとカセットやら輸入盤のレコードしか聴いてないので、どの曲のギターがジョニーでエドガーなの かよくわかりません。。。が、好きなのです、このバリバリしたブルース・ギターとジョニーの吠えるようなヴォーカル。 長くて真っ白な(アルビノの)髪をなびかせながらファイアー・バードを弾く姿も(ファイアーバードはでっかいので体の大きな人でないと似合いませんよ ね)、中学生当時の私には少々怖くもありましたが、カッコ良かったです。 2004年6月に弟のエドガーが来日公演をしたのですよね、どうだったのかしら・・・? ちょっと観てみたかったです。 CDで持っているのは恥ずかしながらこのベスト1枚。でもジョニー・ウィンターのブルース名曲カヴァーも、ブルースギターも、たくさん聴けて好きです、 このアルバム。 ・・・と、これを書いていたら、新譜出るのですね! まだまだ元気な様子です。 |
Tom
Petty / Mike Cambell ア メリカン・ガール / トム・ペティ&ハートブレイカーズ エ コー / トム・ペティ&ハートブレイカーズ コ ンサート・フォー・ジョージ(DVD) |
つづいてトム・ペティ&ハートブレイカーズ。(なんだかギタリストを選んでいるというより、好きなアーティスト並べていないか? まあいいことに…) 彼らのデビューは鮮烈でした。77年の「アメリカン・ガール」を聴いて即、好きになりました。カントリーの味もあるのに、パンクっぽくも ある乾いたギター、同様に、何ともいえない、金属っぽいような、そうギターの音そのままのヴォーカル。「アメリカン・ガール」聴くと今でもドキドキしま す。その後、彼等はボブ・ディランと一緒にツアーをしたりして、、、、そういうことは意識したことはなかったんだけど、結局私はディランの 息子たち、ディランファミリーみたいな人たちが好きなんだろうか。。。 トム・ペティの長年の相棒と言えば、ギタリスト、マイク・キャンベル。印象深いソロをうたいあげるようなギタリストでは決して無いのです が、ほんと、いいギターを弾く人です。。。なんて言ってそれに気づいたのは、じつはトム・ペティが再びハートブレイカーズと一緒になって出したアルバム『echo』を 聴いてからのことです。トム・ペティが上質なアメリカンロックをやりつづけている、というのはなんとなく知っていても、アルバムからはずうっと遠ざかって いましたが、「エコー」を聴いて泣きました。なんなんだろう、このせつなくて優しい感じ・・・20年以上うたいつづけているということ、長 い長いツアーの時間を経て、なんだかくたくたになっても、まだ歌いつづけていること・・・?べつにそういう内容の歌ばかりを歌っているわけでもないのだけ れど、そんな淋しさも優しさも疲れも、みんな感じられるのになおかつロックンロールであるというアルバム。。。 年とって、若いときのエッジの効いた金属的な声も、ちょっと優しくなったけれど、やっぱりトム・ペティの声はいいなあ、と思うし、彼の歌に、というかト ム・ペティの声と一心同体に絶妙に寄り添っているマイク・キャンベルのギターはほんっとにいいなあ。最近買ったジョージ・ハリスン追悼のすばらしいコン サートDVD「コンサート・フォー・ジョージ」でも、トム・ペティ&ハートブレカーズの姿、全然昔と変わっていないように思いました。 「TAXMAN」カッコ良かったです。 |
Paul
Weller / Steve Cradock マー チング・オールレディ / オーシャン・カラー・シーン グ レイテスト・ヒッツ / ザ・ジャム サブスティテュート〜ザ・ソングス・オブ・ザ・フー ジュールズと素晴らしき仲間たち ライブ・アット・ブラウヘッド(DVD) |
最後に、、、祝、来日! ということで我らが兄貴、ポール・ウェラー&スティーヴ・クラドック。 先にスティーヴ・クラドックから紹介すると、彼はオーシャン・カラー・シーンのギタリストです。彼らのアルバム「マーチン グ・オールレディ」の1曲目「Hundred Mile High City」のギターにやられました。それで、「オーシャン・カラー・シーンかっこいい!」と騒ぎ始めていた矢先にお友達が録画して送ってくれた彼らの LIVE映像。これが決め手でした。スティーヴ・クラドックは間違いなく我らがお爺ちゃんピート・タウンゼントの血(というかモッズの血)を引くと確信 (笑) モッズと言えば・・・私はどちらかというと・・・ではないな、断然! スタイル・カウンシル時代のポール・ウェラーより、The Jam時代のポール・ウェラー兄貴の方が好きです(でもちゃんとスタカン時代も全部聴いていましたけど)。・・・何故か、といえばやっぱりギ ター! 今年ロック・オデッセイに来日、の報を聞いて、十何年ぶりかで「ザ・ジャム・グレイテスト・ヒッツ」でまとめてジャム時代の音を聞 きましたが、ギャーーーン、というスクラッチのに切れのいいカッティング。それを聞いてやっと、リッケンバッカー抱えて飛び跳ねていた頃のウェラー兄貴の 姿がまざまざと蘇って、居ても立ってもいられなくなりました。前回の来日はアコースティック・ライブだったようですけれど、ここ数年、ザ・フー・ト リビュートの「サブスティテュート」やら、<ジュールズ・ホランドさんとゆかいな仲間たち>もとい、「ジュール ズと素晴らしき仲間たち」のアルバムやらDVDやらでどんどんウェラー兄貴の姿を見るにつけ、The Jam時代のワイルドさそのままの熱い演奏と、彼独特の変調するサウンドに、つくづくこの人の音って身体に染み付いていたのだなあと、わかりました。ン 〜ッニャッ!という(水前寺清子さんのような←失礼)歌の語尾も、大好きだし。。。 そしてアルバムのギタリストとして、ツアーメンバーとして、スティーヴ・クラドックと一緒にやっているのは(私にとって)すごく重要みた いです。ウェラー兄貴のギターもいいですが、クラドックのギターがあってこそ、ジャム時代のワイルドさも、それからせつないアコースティックの曲もすごく 生き生きしてきます(クラドック、アコースティックギターとても巧いです、コーラスも上手いし、ピアノも弾けるし、最高!)。 出たばかりの「ライブ・アット・ブラウヘッド」は、絶品のLIVEでした。クラドックとふたりの重厚でキレのいいギターサウンド。足を踏 み鳴らすようにしてギターを掻き鳴らすウェラーも、前後に行ったり来たりして(自分たちのLIVEほどではないけれど)一時もじっとしていないクラドック の姿も、もう馴染んだひとつのバンドのメンバーみたい。クラドック、エレクトリックシタール?みたいなのとか、いろんな楽器弾いてくれるし、ほんとテクニ シャン。。それから会場のグラズゴーの兄貴たちの熱い大合唱! ポール・ウェラーは文句無くカッコいいです。痩せてて気難しそうな眉間の皺を寄せていた17才のウェラーも、たくましくなって胸板がとっても厚くなった マッチョな今のウェラー兄貴も。 ロック・オデッセイ、このメンバーで来てくれたら、最高なんだけどなあ・・・!!! ちなみに、ベーシストもオーシャン・カラー・シーン(だった・残念 ながら脱退した模様)デーモン・ミケラ、この人のベースも小気味良くて好きです。 本当にこんな最高メンバーで来てくれたらどんなに嬉しいか・・・(念願!) *** THE ROCK ODYSSEYに来てくれました。Paul Weller, with Steve Cradoc そして The Who !!!*** |
ギタリストに最初に恋したのは、ムーミンに出てくるスナフキンだった、、、というのはま
あいいとして、小学生の時にはマカロニウェスタンの、<ひゅぅぅ〜〜>と風が吹いて≪ベベベベン・・・≫とギターが鳴るアレにすでに参っていて、
中学生になったらもう毎日ギターを弾いて、、、あげくは就職先までギターメーカー、まわりはエディ・ヴァンヘイレンか、ランディ・ローズか、という長髪の
お兄ちゃんばかり、、それが私の(知られざる?)前半生でした。。。(う〜ん、女の子らしくないですね) でも、一生ギター&ギタリストは愛していくのだろうな、と思います。ロック同様にね。。。 (2004. 七夕) |